2015年03月01日
再生医療とiPS細胞の現在 | 軟骨組織の治療
キーワード
:iPS細胞 軟骨組織作成 再生医療
変形性膝関節症 リハビリテーション
新聞を見ていると、
京都大学 iPS細胞研究の研究グループが、
ヒトiPS細胞(人工多能性幹細胞:induced Pluripotent Stem Cells)
から、
軟骨組織を作成し、
関節軟骨の損傷がある、
ミニブタへの移植する研究が取り上げられていました。
その研究では、
iPS細胞から
軟骨組織を作成することに成功したようでした。
今まで、
京都大学 iPS細胞研究所について、
検索したことがなかったので、
早速、
京都大学 iPS細胞研究所を調べてみました。
* 2015年3月1日に確認時点
京都大学 iPS細胞研究所 は、
CiRA
(サイラ:Center for iPS Cell Research and Application,Kyoto University)
という名称のようで、
研究所の所長は、
iPS細胞の研究で有名な、
「 山中 伸弥 」氏がされていることを
はじめて知りました。
以前、
iTunes Uを利用して、
山中 伸弥 氏の、
ノーベル賞の受賞後に行われた講演を
聴いたことがあり、
研究者としての経緯を知った際に、
その経緯に驚いたことを思い出しました。
京都大学 iPS細胞研究所 のトップページに
2015.02.27のニュースのコンテンツ内に、
新聞で取り上げられていた研究を見つけることができ、
発表された論文の要旨を、
日本語で確認することができました。
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実際に発表された英語の論文も、
テキストリンクしていただいてありましたので、
関心のある方がいましたら、
チェックしてみてください。
論文タイトル
:Generation of Scaffoldless Hyaline Cartilaginous Tissue
from Human iPSCs
雑誌名など
:StemCellReports
研究者
:Akihiro Yamashita,Miho Morioka,Yasuhito Yahara,Minoru Okada,
Tomohito Kobayashi,Shinichi Kuriyama,Shuichi Matsuda,
Noriyuki Tsumakicorrespondenceemail
* 2015年3月1日時点で、論文名でGoogleで検索すると
でもPDF全文ダウンロードできました。
変形性膝関節症をはじめとする、
変形性関節症を罹患された場合、
病気により、
運動療法から物理療法、人工関節置換術まで、
様々な治療法があるとは思いますが、
痛みを抱えながらも、
生活や仕事をされている方は
多いのではないかと思います。
実際の臨床現場でも、
一般的な大腿四頭筋の筋力トレーニングを実施したり、
様々なモビライゼーションなどの
テクニックを利用して、
徒手療法に研鑽されていらっしゃる臨床家の方も
いるとは思いますが、
完全に痛みが軽減するかといえば、
進行状態によっては、
痛みが残る方がいることを経験される方も
いるのではないでしょうか。
また、慢性疼痛の支援や
認知行動療法的な視点では、
痛みを抱えながらでも、
できることに目を向け、
生活の質を低下させないようにしていく
支援が主体であり、
実際に生活や仕事はできているものの、
痛みを軽減したい方のニーズを
満たすことは難しさを感じている方もいるのではないでしょうか。
iPS細胞の人への実用化に向けて
期待がでてきてしまいますが、
臨床応用のためには、
安全性の確認や、
様々な課題もあると思いますので、
iPS細胞などの再生医療に期待しすぎずに、
運動療法などの理学療法的手段や、
生活動作の工夫、
福祉機器の開発など、
その他の支援方法についても、
発展していくことを期待していきたいと思います。
現在は、
有料の医学文献検索サービスもあるとは思いますが、
インターネットを利用することで、
日本や世界の先端研究の論文を閲覧することもできるため、
学びたい方にとっては、
ありがたい時代だと感じます。
自分自身も、
リハビリテーション領域の知見にとらわれるのではなく、
多角的な視点で、
少しずつ学んでいきたいと思います。
[ iPS細胞関連の書籍など ]
iPS細胞関連の学習などに
iPS細胞 不可能を可能にした細胞 (中公新書)
山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた
NHKスペシャル “生命"の未来を変えた男 山中伸弥・iPS細胞革命 [DVD]
ビックリするほどiPS細胞がわかる本 ES細胞やiPSといった万能細胞の基礎知識から再生医療の可能性まで (サイエンス・アイ新書)
iPS細胞の世界-未来を拓く最先端生命科学- (B&Tブックス)
実験医学増刊 Vol.33 No.2 再生医療2015 幹細胞と疾患iPS細胞の研究最前線〜飛躍する基礎研究 加速する臨床への挑戦
ES・iPS細胞実験スタンダード〜再生・創薬・疾患研究のプロトコールと臨床応用の必須知識 (実験医学別冊)
別冊「医学のあゆみ」 iPS細胞研究最前線 疾患モデルから臓器再生まで
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︎ iPS細胞と心筋細胞の研究の現在
posted by RehaBookReview at 11:44
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