2018年09月02日
否定するわけじゃないけど・・は否定している
否定するわけじゃないけど・・が口癖の人に言いたいこと
「否定するわけじゃないんだけど・・」
とか
「申し訳ないけど。」
とかを枕詞に、話を切り出す人がいます。
ズバっというより、一言、謝りを入れたうえで、否定したほうが良いと思ったのでしょう。
そう、
そうなのです。
「否定するわけじゃないけど」
は、
否定する言葉が後に続くのです。
上記の枕詞を使用しても、
否定する内容を伝えた後、相手が気を悪くするのは、100%間違いなしです。
最初の言葉ってとても大事で、相手にインパクトを与えます。
「ちょっと、言っていい?」
なんてつけると、相手はとても身構えます。
「ごめんだけど・・」
から、始まると、
もう、「あ〜!なにか否定される」と脳にスイッチが入ります。
そして、案の定、聞きたくない言葉が続きます。
「ごめんだけど・・私は、ムリ。」
とか。
まだ、何も言われていないのに、ショックを受けて、さらに続く言葉でショックを受けます。(大げさかもしれませんが)
一言、誤った上で・・という親切心で、
あえてこの言葉をつけているなら、
私は、その親切心は仇となっていると感じます。
人を傷つけるいらない言葉だと思います。
では、相手を否定するときはなんと言えば良い?
最初に
「私は、」から、始めると良いです。シンプルに。
例えば、次回の企画で、Aさんが、「次は若者をターゲットにしよう」と提案します。
でも、自分は、若者をターゲットにするのは想定できず、中高年をターゲットにしたほうが良いと思っています。
意見をいう時に、
「私は、中高年をターゲットにするのはどうかな、と思います。」
と伝え、続けて、その理由を伝えます。
相手に、「意見を言ってくれたのに、ごめんなさい。」と言う必要は、正直あまり、無いと思います。
ごめんなさい、と言うべきところは、「発表の途中、横入りしてごめんなさい」の方が、気を悪くしないと思います。
先に自分の意見や提案を述べてから、「ごめんね」と言うほうが、まだ気持ちは楽だと思います。
ポイントなのは、先に、「怖い」「いやだ」「いやなことが起きる」という先入観を与えないことです
私は、感情が高ぶる相手に説明をする仕事をしていました。
その時の経験談です。
クレームで無理難題言われることがありました。
「申し訳ございません。それはいたしかねます。」
と、
「それはいたしかねます。申し訳ございません。」
では、違いました。
先に「申し訳ございません。」を言うと、それを聞いただけで、相手はもう次の言葉を考えているようですね。
否定された感を受けとった時、人は、さらに、不安になりますから。
先に否定をしたほうが効果的な時とは
最初から期待をさせられない時によく使います。
例えば、社内で何度も電話をくれているのに、いつも目的の人が不在の時。
何度も電話をしてくれる相手方に、「大変申し訳ございません。◎◎は不在にしております。」と伝えます。
先に謝ることで、向こうも、次に言われる言葉を察知されます。
不在にしてます、と先に言うと「またかよ!!」という感情が先に動くので、先に謝っておきます。
他には、〆切後の申し込みの時。
「残念ながら、もう〆切を過ぎましたので・・」
最初の言葉で、相手は察知してくれます。
期待に対する謝りは先に・・・
意見に対する謝りは後に・・・
ですね。
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