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2021年02月06日

暴走する地球温暖化で地球は瀕死状態に

日本政府は去年10月、2050年のカーボンニュートラルを宣言したが、その背景には地球温暖化がここまで悪化し、追い込まれている厳しい現実がある。

2020年は、観測史上最高の平均気温であった。今年は、東北や北陸地方で異常な大雪の被害が相次いたが、日本海の海面水温が平年より1〜2℃高く、大気中に含まれる水蒸気が多い状態で、強い寒気が水蒸気を取り込んだことが原因とされている。

いま世界の科学者たちがもっとも懸念しているが、シベリアなどの永久凍土の融解が止まらなくなることである。永久凍土の中には数多くの“未知のウイルス”が眠っているとみられ、パンドラの箱になっている。

実際に「モリウイルス」という高い増殖能力を持つ新種のウイルス が発見されている。モリウイルスは、生物の細胞に入ると12時間で1000倍に増殖し、その高い増殖能力から新型コロナウイルス以上に脅威を感じるほどである。

さらに、数万年にわたって溶けずに永久凍土に封じ込められていたメタンガスが大気中に放出される恐れがあり、CO2の25倍の温室効果を持つメタンガスが大量放出されると、温暖化をより一層加速させ、手のつけられない暴走状態に陥れる危険性があるという。

気温上昇が産業革命前から1.5℃を超えてさらに上昇していくと、温暖化の進行が後戻りできないティッピングポイント(臨界点)を超えてしまい、ドミノ倒しのように暴走するリスクが高まるという。

地球の防衛ラインと言われる+1.5℃に抑えることはパリ協定の目標であるが、このままだと早ければ2030年にも突破しそうな勢いになっている。

気温上昇を1.5℃に抑えるためには、CO2などの温室効果ガスの排出を、植林などで人為的に吸収する量を差し引いて実質ゼロにする「カーボンニュートラル」という状態にしなければならない。

だが、カーボンニュートラルへの道は簡単ではない。科学者たちは「2030年までに温室効果ガスの排出量を半減させる必要があると警告している。でないと、地球はあと10年で灼熱の惑星になりかねない。






























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