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2024年05月19日

変人のサラダボウル6巻の感想(ネタバレあり)サラの東京デビュー!リヴィアは裏社会の帝王に!?

変人のサラダボウル6巻の感想(ネタバレあり)です。
※ネタバレ注意!ストーリーや内容を『あらすじ』として説明した後で、『感想』を書いています。
つまりネタバレ前提での感想記事です!
変人のサラダボウル6巻
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変人のサラダボウル 6巻 / 平坂 読
・『変人のサラダボウル』の関連記事へ
【評価】

・いつも通り面白かったです
・サラの東京デビュー
・リヴィアの魅力がすごい

作品の特徴(5段階評価)
おすすめ度:   ★★★★
読みやすさ:   ★★★★★
ラブコメ量:   ■■■■
戦闘・バトルの量:■
男女比:     男:女=1:2
・探偵・裏社会の帝王・群像喜劇・『そして二年の月日が流れた』
【感想(ネタバレあり)】

・リヴィアのその後

――(あらすじ)――
剣持命(けんもち みこと)という名と戸籍を手に入れたリヴィア・ド・ウーディス。彼女はヤクザである『白銀組』、半グレ組織である『エスパーダ』、そして宗教団体『新生ブランチヒルクラン』、3つを統括して1つの団体にしてしまいました!
本人の自覚もないまま、リヴィアはいきなり裏社会の帝王として君臨することになります。
彼女自身には経営の知識も策謀もありませんが、リヴィアの魅力に魅せられた優秀な部下たちが全て計画し事業を展開してくれました。

リヴィアはホームレス時代に憧れていた食事配達の仕事をしたり(戸籍がないため登録ができなかった)、有り余るお金でパチンコなどのギャンブルに興じたり、はたまた弓指明日美(ゆみさし あすみ)たちとバンド活動に精を出したり。
悠々自適の生活を送ります。
――(感想)――
リヴィアはもともと貴族(騎士)でしたが、異世界へ転送、ホームレス経験、ヒモを経てから裏社会のトップに躍り出ました。
人生の振り幅が大きすぎです!!!

彼女ほどの波乱万丈な人生は、ライトノベル界でもあまり無いのではないでしょうか。私でしたらストレス過多で弱り果ててしまうところですが、リヴィアは何でもすんなり受け入れてしまう性分のようで、マイペースに楽しく生活できているようです。(よかった)

なんと、リヴィアは女性だけのハーレムを作り、自らの快楽のためだけに体を貪るようになってしまいました!(衝撃)
リヴィアは男性には興味がないのでしょうか?恋愛に発展しそうな男性は彼女の周りにはいません。とても魅力的なキャラだけに、異性との恋愛が無いのは残念です。
(私はあまり、女性同士の百合には興味がありません)

話は変わりますが、リヴィアは命(みこと)が逝去する際、彼女を『我が主(あるじ)』と認めました。彼女は自分の主を変えたということでしょうか?今、リヴィアにとってサラはどんな存在なのでしょうか。
サラとリヴィアが今、再会したらどんな会話をするのか興味があります。リヴィアもサラもお互いに対する思いは複雑だと思われます。

今後も異世界から来た二人には注目です!
・サラと惣助、親子で東京旅行

――(あらすじ)――
演劇祭の映像がネットにアップされ、草薙沙羅(くさなぎ さら)が芸能スカウトの目に止まりました!
『長谷川プロダクション』から来たという登川千鶴(のぼりかわ ちづる)という女性はサラのカリスマ性を高く評価し、彼女をタレントとして育成したいと主張します。

サラは将来探偵になるつもりでしたが、父親である惣助はサラに色んな可能性を考えて欲しいと思っていました。

惣助とサラは事務所を見学するために東京へ向かうことにしました。サラにとっては初の東京旅行です!
二人でもんじゃ焼きやスカイツリーを楽しみました。

サラ:「うーむ、まさかあんなゲボみたいな見た目なのに美味じゃとは……世の中には不思議な食べ物があるのう……」
――(感想)――
私は長野県で生まれて、大学の時に大阪に移住しました。
もともと長野出身だから分かるのですが、岐阜県や長野県から他の県に行くというのは結構大変です!
ゆえにサラにとって、今回の東京進出は大旅行だったことでしょう。
初めて東京に向かうサラのテンションは高く、私もそれに共感しながら読んでいました。
(私の小学校の修学旅行が東京で、本当に楽しかったです)

さて、長谷川プロダクションの見学で、サラは平和島陽葵(へいわじま ひまり)という同年代の女子と出会いました。陽葵は普段、大人たちの前ではいい子を演じていますが、本性はガラの悪い粗暴な性格です。
そして意外にも、サラと陽葵はすぐに仲良くなりました!
涼子の時もそうでしたが、もしかしてサラは不良の女の子が好きなのでしょうか?普段は周りからちやほやされている受け身なサラですが、乱暴な女子相手にはやけに積極的に、自分から仲良くなろうと行動します。(不思議)
サラに好かれようと頑張っている他の同級生たちがちょっと可哀そうです。

余談ですが、登川がサラのことを、『誰もが目を奪われる一番星の生まれ変わり! 金輪際現れない天下人の生まれ変わり!』と褒めたたえたのに対して、惣助があっさりと『まあ、たしかにそれはそうですが』と応じたのが面白かったです。
(サラは織田信長の末裔)

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感想(0件)



・『そして二年の月日が流れた。』

――(あらすじ)――
夏。
長良川(ながらがわ)でサラと同級生、そして惣助と閨春花(ねや はるか)たちが水着を来て水遊びをしました――――
そして直後、2年もの時が飛びました!!!
高校生になった永縄友奈は惣助の事務所で探偵見習いを始めます。
また、リヴィアの『白銀エスパーダクラン』は順調に勢力を拡大していきました。
――(感想)――
リヴィアと命(みこと)とのやり取りで感動した5巻と比べると、『今回はちょっと薄味かな?』と思っていた矢先です。衝撃でした!
いきなり2年後の話に移行しましたが、リヴィア以外はあまり変化なく、それぞれの日常を送っている様子でした。

リヴィアはホスト(女性ですが)として荒稼ぎするようになり、数多くの女性と肌を重ねる関係となりました!
しかしリヴィアの心はいまだ剣持命(けんもち みこと)一筋。(今はリヴィアが剣持命なのでややこしいですが)大勢の女性たちは、ただリヴィアの性欲を満たすためだけの存在です。
……女性がハーレムをつくったライトノベルを初めて見ました……
ただの体だけの関係というのは、なんともインモラルでドキドキしてしまいます。

今回、リヴィアのバッタ推しに対し、周囲が猛反発する場面がありました。
それはそうです!私は虫食い文化のある長野県出身なので、イナゴなども食べました。しかしバッタを食べる人というのは聞いたことがありません!
リヴィアがバッタを『美味しい』と言って食べているのには違和感があったので、今回、世間のバッタ料理への手厳しいリアクションを見られて、とても納得しました。
(『バッタは固くてマズイ』という話を聞いたことがあったので、ずっと引っかかっていました)

さて、永縄友奈(ながなわ ゆな)は高校生になり、鏑矢探偵事務所でアルバイトをすることになりました。相変わらず彼女は探偵を目指しているようです。
彼女に関してはこれからに期待。

そして肝心の惣助ですが……
鏑矢探偵事務所は相変わらずの貧乏。リヴィアと比べて当の主人公は、ままならない現実に苦労しているようです。
どうにもこの作品の中で、惣助だけが報われないというか、なかなかうだつが上がりません。一番正義感があって、とてもいい人なのですが……。
惣助はもう少し報われて欲しいです。
・元暴5年条項

リヴィアのお話の時に、興味深い法制度の話が出てきました。
どうやら一度ヤクザになってしまうと、ヤクザをやめても5年間もの間、銀行の口座も作れず、賃貸契約もできず、スマホの新規契約もできないそうです
『元暴5年条項』、通称『五年ルール』というらしいです。
これではヤクザをやめたくても、現実的にやめることができません!
作中でも語られていますが、これは酷い悪法だと思いました。しかも一般の人たちは反社会勢力には冷たいので、この条項が改善される様子もないそうです。

興味深いヤクザの実態を知ることができました。そしてこれが物語にも影響してきます。おそらく作者さんがしっかりと調査・取材をされたのでしょう。
望愛のインサイダー取引の裁判の時もそうでしたが、弁護士や探偵業界の込み入った内容がしばしば出て来て、それによって作品に深みが増しているように感じます。
さすが平坂読(ひらさか よみ)さんです!

ただし、この作品は現実とフィクションが混在しているので、元暴5年条項の話も少し内容が違ったりするかもしれません。たまにですが、作者さんが間違ったことを書いてしまうこともありますし、詳しく知りたい方は自分で調べましょう!

(「変人のサラダボウル」6巻の感想・ネタバレあり)

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