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2024年05月06日

変人のサラダボウル5巻の感想(ネタバレあり)リヴィアと命(みこと)の結末に感動

変人のサラダボウル5巻の感想(ネタバレあり)です。
※ネタバレ注意!ストーリーや内容を『あらすじ』として説明した後で、『感想』を書いています。
つまりネタバレ前提での感想記事です!
変人のサラダボウル5巻
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変人のサラダボウル 5巻 / 平坂 読
・『変人のサラダボウル』の関連記事へ
【評価】

・いつも通り面白かったです
・感動!リヴィアと命の結末

作品の特徴(5段階評価)
おすすめ度:   ★★★★★
読みやすさ:   ★★★★★
ラブコメ量:   ■■■■
戦闘・バトルの量:■■
男女比:     男:女=1:2
・探偵・岐阜・日常・恋愛・群像喜劇・コメディ
【感想(ネタバレあり)】

・ブレンダと惣助のデートの真相

――(あらすじ)――
惣助とブレンダがデートした夜。
惣助はお酒を飲み過ぎて酔い潰れてしまい、ブレンダが惣助の家まで連れ帰ってくれました。
無事に惣助を布団に寝かしつけましたが、ブレンダ自身も酒気を帯びていて、惣助の無防備な姿を前に思考が暴走してしまいました!
惣助との既成事実を作ろうと裸になったブレンダは、そのまま惣助の布団に入り込みます。

『(だ、駄目よなにを考えているの! お互いの同意がない性行為は男女どちらからであっても犯罪なのよ……!)』

結局愛崎ブレンダは葛藤しながら、そのまま眠りについてしまいました。
(後日、惣助が目を覚ますと裸のブレンダが横で寝ていた)
――(感想)――
はい。想像通りの結果でした!(安心)
やっぱり惣助は身持ちの堅いラノベ主人公。そう簡単に肉体関係まで発展はしません!

しかし、一気に最後までの進展はしなかったものの、今回はブレンダに対しての、惣助側の心理描写がありました。
ブレンダが事務所から出ていったあと。
惣助は、しばらく玄関先で突っ立っていた。
昨夜から今朝にかけ、たった一晩で愛崎ブレンダに対する印象が一気に上書きされてしまった気がする。
外見に反してちゃんと酒の飲み方がわかっている大人の女性であり、かと思えばすぐムキになる子供っぽい面もあったり。
彼女の事務所で惣助に仕事を依頼するときの、プロの弁護士らしい泰然とした姿。
木下望愛の公判で目の当たりにした、白いスーツ姿で検察や裁判官、証人たちと堂々と渡り合う姿は、素直にかっこいいと思った。
不器用ながらも真剣に料理を作っている横顔とか。
初心な少女のような照れ顔とか。
あと裸とか。
彼女の見せる多様な一面が脳内を駆け巡り、なかなか頭から離れてくれない。
(なんだろなコレ……顔が熱い……)

惣助もブレンダに対してまんざらでもない様子!
もう一人のヒロインである閨春花(ねや はるか)を大きく突き放してしまいました!
私としてはどちらのヒロインも同じくらい好きなキャラなので、二人とも応援しているのですが……これは決着がついてしまったのかもしれません。
・リヴィアと命(みこと)の別れ

――(あらすじ)――
リヴィアと命(みこと)は恋人同士になりました。(どちらも女性です)

しかし遂に、命は病気により亡くなってしまいました。

命は死に際に、リヴィアにとんでもない贈り物を残していきました!!!
――(感想)――
電車の中でこの本を読んでいたのですが、涙がにじみました。
自室で読んでいたら泣いていたかもしれません。

普段は躊躇なく内容のネタバレをしているこのブログですが、ここはとても感動的で大切なシーンだと感じました。よって、命がリヴィアに対して何を残してこの世を去ったのか、ここには書かないことにします。申し訳ありません。
とても素敵な内容でしたので、是非ご自身で読んでいただけたらと思います。

リヴィアの今後の人生に幸あれ!

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・沙羅の演劇祭

――(あらすじ)――
沙羅(サラ)の通う沢良中学校で、『演劇祭』という行事がありました。

岐阜県という県は、南の美濃と北の飛騨に大きく二分されます。沙羅のクラスの演劇は、この美濃と飛騨の深い溝を描いた内容でした。
(岐阜県ネタが盛りだくさん!)
――(感想)――
やや岐阜県民の自虐が過ぎるといいますか、岐阜県の悪口が多過ぎたように感じます。そこは少し残念でした。
しかし沙羅たちのクラスの演劇は、やりたいことをやり切った内容で、その爛漫な様子は読んでいて微笑ましかったです。

そしてこの中学校での演劇が、プロダクションのスカウトの目にとまりました。沙羅が芸能界デビューするかもしれません!

沙羅はこちらの世界でどういう人生を選び歩んでいくのでしょうか。なかなかに興味深い展開になってきました。
きっと沙羅ならどんな道に進んでも人並み以上の結果を出せることでしょう。どう成長するのか楽しみです!
・作者さんのあとがき

このシリーズはありがたいことに「笑える作品」として読者の皆さんに高く評価していただいているのですが、作品のジャンルは「ギャグ」ではなく「喜劇」と銘打っています。あくまで個人的にですが、「喜劇」の本領は、人生に起こりうる様々な出来事に対して、登場人物たちが(本人なりに)大真面目に向き合いながら、時に悲劇すらも笑いへと転じさせてしまう人間の力強さ、たくましさを描くことにあると考えています。イジメ、貧困、カルト、犯罪、そして病気や死など、ともすれば「重すぎて気軽に楽しめない」と拒否感を抱かれるかもしれない題材を多く取り入れているのはそのためです。


上記はあとがきからの抜粋なのですが、私としてもヘビーな題材が多いのは気になっていました。しかしどういう結末になるのかは結局、作者さんの胸三寸で決まります。
扱っているテーマが重くても、最終的に悲劇にはなりません。読んでいるこちら側も雰囲気で、『バッドエンドにはならないだろう』と察して、分かって読んでいます!

登場キャラが深刻な状況に陥ることもありますが、そんな時でも私は肩の力を抜いて気軽に読んでいますし、多くの読者の方がそうだと思います。
ましてや今回、作者さん自身が『喜劇』だと断言してくれましたので、これからも安心して、温かい目で変サラのキャラクター達の行く末を見守っていこうと思います。

(「変人のサラダボウル」5巻の感想・ネタバレあり)

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