2016年03月27日
スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part58 第1Q終了
神奈川 15
秋田 8
深津は、少し楽になっていた。攻撃ではあまり期待できなかった一ノ倉に代わり松本が入ったからだ。
堂本監督の狙い通り、落ち着いてパスを回し始めた。
再び、深津にボールが戻ってきた際、深津はつぶやいた。
深津「深澤さん、今日ばかりは好きにプレーをさせて頂きますよ。」
つぶやくや否や、牧顔負けのペネトレイトで突っ込んできた。
牧「面白い。」
そういって、牧は深津の前に立ちはだかった。
しかし、深津はすぐにバックステップをし、シュートを放った。
牧「なにっ!?」
(ガンッ!!)
無情にもそのシュートはリングにはじかれた。
深津「リバウンドーーーっ!」
深津は声を上げた。しかし、それは慌てるではなく、信頼だった。
オフェンスリバウンドだろうと、河田、野辺の二人が負けるはずがないと思っていたのだ。
その通り、野辺がリバウンドを奪い取った。
仙道も頑張ってみたが、リバウンドは魚住、福田が中心でさばいていたのでそれほど得意ではなかった。さらに、相手は全国屈指のリバウンダーである野辺。
簡単ではなかった。
野辺はリバウンドを取るとすぐに松本にボールを回した。
三井がすぐにマークについたが、その時には、すでにボールが河田に回っていた。
河田は力強く踏み込み、赤木を弾き飛ばした。
三井「ファールだ!」
しかし、ポジション取りがうまく、むしろはた目から見ると赤木がファールをしているように見えた。河田は、あっさりとシュートを決めた。
神奈川 15
秋田 10
弥生「なかなか、秋田も離されないわね。」
中村「しかし、深津君も強引でしたね。リバウンドを取ってくれたからよかったようなものの。」
弥生「入ればそれに越したことはないけど、おそらく取ってくれると信じていたのよ。」
弥生は言いながら考えていた。
弥生「(まるで山王と試合したときの湘北のようね。)」
牧も深津の神経が研ぎ澄まされてきているのを感じていた。
牧はそれでもあえて深津の方から攻めた。
作戦変更を言われていなかったこともあるが、自分が楽しんでいた。
体調を崩し、決勝まで体力を温存していたのだ。暴れ足りていなかったのだ。
牧「コイツ・・・。」
深津はさっきよりさらに牧に密着してディフェンスをしてきた。
三井「おいおい、あんなディフェンスをしていて、最後まで体力が持つのか?」
松本「深津が体力で負けるわけねぇ。」
そういう会話がされている一方で深津のディフェンスが荒々しくなってきた。
河田「アイツはああなると誰の声も聞かないからな。」
牧「うおっ!」
一瞬ボールのコントロールを失いかけたが、なんとかキープした。
藤真「ちっ。楽しそうにNO1争いをするなよ・・・・。」
花形「藤真・・・。」
牧の陰に隠れているが藤真も本来ならあそこでプレーできるくらいの実力を持っているはずだ。花形は心からそう感じていた。
牧は、それでも一瞬のバックステップでスペースを作り、深津を置き去りにした。
(ピピーーー)
深津はファールをして牧を止めた。
審判「ディフェンスチャージング」
先程までは、一瞬で置き去りにされたらそのままシュートまでいかれていたが、深津も牧のスピードに慣れてきていた。
そのため、抜かれた後も牧を追いかけられるようになったのだ。
タイミングが悪くファールを取られたが、深津からすれば、ファールではないと感じていた。
高頭「一筋縄ではいかんか・・・。」
高頭は、作戦変更を指示した。
元々、これは藤真の策であり、少し混乱させればいいなというくらいに考えていた作戦であり、それほどこだわりがなかったのだ。
智将高頭は次なる手を打った。高頭の扇子がパチッと音を立てた。
牧から赤木へ鋭いパスが通った。赤木は、いまするべきことをわかっていた。
スピンムーヴで河田を抜きにかかると、
河田「そのパターンは前も止めただろ・・・」
って言い終える前に外の流川へボールを出していた。
急な戦術変更に場慣れしていない中山が戸惑っていた。
流川はミドルレンジからシュートを決めた。
神奈川 17
秋田 10
このタイミングで第1Qは終わった。
(続く)
秋田 8
深津は、少し楽になっていた。攻撃ではあまり期待できなかった一ノ倉に代わり松本が入ったからだ。
堂本監督の狙い通り、落ち着いてパスを回し始めた。
再び、深津にボールが戻ってきた際、深津はつぶやいた。
深津「深澤さん、今日ばかりは好きにプレーをさせて頂きますよ。」
つぶやくや否や、牧顔負けのペネトレイトで突っ込んできた。
牧「面白い。」
そういって、牧は深津の前に立ちはだかった。
しかし、深津はすぐにバックステップをし、シュートを放った。
牧「なにっ!?」
(ガンッ!!)
無情にもそのシュートはリングにはじかれた。
深津「リバウンドーーーっ!」
深津は声を上げた。しかし、それは慌てるではなく、信頼だった。
オフェンスリバウンドだろうと、河田、野辺の二人が負けるはずがないと思っていたのだ。
その通り、野辺がリバウンドを奪い取った。
仙道も頑張ってみたが、リバウンドは魚住、福田が中心でさばいていたのでそれほど得意ではなかった。さらに、相手は全国屈指のリバウンダーである野辺。
簡単ではなかった。
野辺はリバウンドを取るとすぐに松本にボールを回した。
三井がすぐにマークについたが、その時には、すでにボールが河田に回っていた。
河田は力強く踏み込み、赤木を弾き飛ばした。
三井「ファールだ!」
しかし、ポジション取りがうまく、むしろはた目から見ると赤木がファールをしているように見えた。河田は、あっさりとシュートを決めた。
神奈川 15
秋田 10
弥生「なかなか、秋田も離されないわね。」
中村「しかし、深津君も強引でしたね。リバウンドを取ってくれたからよかったようなものの。」
弥生「入ればそれに越したことはないけど、おそらく取ってくれると信じていたのよ。」
弥生は言いながら考えていた。
弥生「(まるで山王と試合したときの湘北のようね。)」
牧も深津の神経が研ぎ澄まされてきているのを感じていた。
牧はそれでもあえて深津の方から攻めた。
作戦変更を言われていなかったこともあるが、自分が楽しんでいた。
体調を崩し、決勝まで体力を温存していたのだ。暴れ足りていなかったのだ。
牧「コイツ・・・。」
深津はさっきよりさらに牧に密着してディフェンスをしてきた。
三井「おいおい、あんなディフェンスをしていて、最後まで体力が持つのか?」
松本「深津が体力で負けるわけねぇ。」
そういう会話がされている一方で深津のディフェンスが荒々しくなってきた。
河田「アイツはああなると誰の声も聞かないからな。」
牧「うおっ!」
一瞬ボールのコントロールを失いかけたが、なんとかキープした。
藤真「ちっ。楽しそうにNO1争いをするなよ・・・・。」
花形「藤真・・・。」
牧の陰に隠れているが藤真も本来ならあそこでプレーできるくらいの実力を持っているはずだ。花形は心からそう感じていた。
牧は、それでも一瞬のバックステップでスペースを作り、深津を置き去りにした。
(ピピーーー)
深津はファールをして牧を止めた。
審判「ディフェンスチャージング」
先程までは、一瞬で置き去りにされたらそのままシュートまでいかれていたが、深津も牧のスピードに慣れてきていた。
そのため、抜かれた後も牧を追いかけられるようになったのだ。
タイミングが悪くファールを取られたが、深津からすれば、ファールではないと感じていた。
高頭「一筋縄ではいかんか・・・。」
高頭は、作戦変更を指示した。
元々、これは藤真の策であり、少し混乱させればいいなというくらいに考えていた作戦であり、それほどこだわりがなかったのだ。
智将高頭は次なる手を打った。高頭の扇子がパチッと音を立てた。
牧から赤木へ鋭いパスが通った。赤木は、いまするべきことをわかっていた。
スピンムーヴで河田を抜きにかかると、
河田「そのパターンは前も止めただろ・・・」
って言い終える前に外の流川へボールを出していた。
急な戦術変更に場慣れしていない中山が戸惑っていた。
流川はミドルレンジからシュートを決めた。
神奈川 17
秋田 10
このタイミングで第1Qは終わった。
(続く)
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