2015年11月08日
スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part43 秋田の仕掛け
愛知選抜 45
秋田選抜 37
堂本「待たせたな。河田。役者の違いを見せてやれ。
深津、仕掛けるぞ。野辺、リバウンドで河田を楽にしてやってくれ。
美紀男、いったん下がってくれ。
中山、どんどん打っていけ。
一ノ倉、ここからお前の力がさらに必要だ。頼むぞ。」
河田「やっと出番か。怪物退治をするかね。」
深津「遠慮はいらないピョン。」
野辺「圧力はかなりのもんだぞ。湘北の赤木、赤坊主以上かもしれん。」
河田「んはっ。楽しみだな。」
逆に、愛知は
上杉「よーし、このまま突っ走りましょう。」
田代「思ったよりたいしたことないですね。」
梶原「この差のまま3Qが終われば行けそうですね。」
と楽観的な意見があったが、徳川は少し違う考えを持っていた。
徳川「(8点差か。思ったより引き離せなかったな。)」
さらに、諸星も同様に考えていた。
諸星「(ちっ。森重もなんかいつもほど余裕がねぇな。ファウルも3つだし。
俺が引っ張らないといけないな。)」
諸星は、森重の負担を軽くしようとして2Qの後半から少し無理をしていたが
そうも言ってられない状況だった。
徐々に選手層の差が表れそうな状況で、試合が開始された。
最初のシュートは、中山だった。
(パスッ!)
愛知選抜 45
秋田選抜 39
諸星も守備にまで気が回らなくなりつつあった。中山の3Pはケアしていたが、
野辺を経由して中山というこれまでにないパス経路で来たためほぼノーマーク
で、シュートを放った。
深津「ここだピョン。」
ここで秋田がオールコートでゾーンプレスを行った。
上杉「来たなっ!対策済みだぜ。」
そう、上杉と諸星は山王のゾーンを研究していた。
しかし、それ以上のゾーンプレスで来た。諸星一人に中山、一ノ倉がついた。
上杉「な、なにぃ、諸星さんに二人も?」
一人足りなくなっている分、森重がノーマークだった。
上杉「な、舐めるな!」
深津「舐めてないピョン。お前の相手はしっかりしてやるピョン。」
前半までの深津ではなかった。腰をしっかり落としてすさまじいプレッシャー
をかけていた。
苦し紛れに上杉が田代に出したパスをあっさりと河田がカットした。
はじかれたボールを中山が奪った。
マークしていた一ノ倉がそのまま諸星をスクリーンし、中山がフリーで
シュートを放った。
観客「スリーだ!!」
愛知選抜 45
秋田選抜 42
花形「一気に3点差か。しかし、あの中山ってやつシュートの成功率が
かなり高いな。シュートフォームがきれいだ。」
藤真「確かにな。しかし、それ以上にルーズボールの取得率が高い。
ポジショニングがいいんだろう。結構、手強いぞ。」
しかし、まだ秋田の猛攻は止まらなかった。
今度は、中山と深津で上杉に壁を作った。
上杉は、自分にダブルチームが来たため、さらに面食らった。
諸星「早くだせっ!」
上杉は、諸星の声を頼りに、大きなボールを投げた。
野辺「こっちは、パスを通さんよ。」
野辺が大きな壁になって、パスをキャッチした。
勢いを止めることはなく、そのまま深津へパスを出し、深津からボールを
止めず河田へ。
徳川「止めろ、ヒロシ!!ここで止めねぇと、流れがいっちまう。」
しかし、徳川の想いむなしく河田が真っ向勝負でダンクをかました。
森重は、1Qの技で交わしてくるイメージがあったため、まさかの真っ向勝負は
想定していなかったのだ。
愛知選抜 45
秋田選抜 44
河田「悪かったな。今までは。監督の作戦だったのでな。これからは、
しっかり相手をしてやるよ。」
(続く)
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