2015年10月18日
スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part41 実力差
愛知選抜 19
秋田選抜 20
森重も珍しく感情をむき出しで喜んだ。
諸星「ふんっ。はじめっから本気でやれってんだ。」
さすがに、全国制覇を経験している森重は、勝負所をわかっていた。
美紀男は、本来ならそのステージに立つはずだったのだ。
山王工業が無名の湘北に負けなかったら・・・。
重さを経験していた美紀男が当初は有利だったが、それ以上の経験を森重は積んでいたのだ。
その経験の差が徐々に表れてきた。
5分後になると少しずつ点差が開いてきた。
愛知選抜 29
秋田選抜 24
河田「美紀男、お前の実力は今はそんなもんだ。しかし、来年以降、
お前がこのチームのセンターを務めていかなければいけないんだ。
もう少し踏ん張ってみろ。」
美紀男「兄ちゃん・・・。もう少し頑張ってみる。」
美紀男も汗びっしょりになっていた。
堂本監督はそれでも全く動じていなかった。
堂本監督は、2Q終了時点で10点差以内なら問題ないと思っていたのだ。
現時点で、森重のファールも3と予定通りのペースで増えていたから、それも
安堵感に繋がっていた。
ここで、リードしている愛知がタイムアウトを取った。
徳川「どうだ。王朝どもは。お前らには、ちょうど良い相手だろ。
今までは歯ごたえがなさ過ぎたからな。」
諸星「勝手なこといってら。沢北がいねぇのに十分強いじゃねぇか。」
上杉「森重、ファール3つだぞ。気を付けろ。監督、少し休ませては?」
徳川「バカヤロー。てめぇら相手のセンターを見てモノ言いやがれ。
ヒロシ以外に誰がアイツの相手するんだ。
ヒロシがファールアウトしたらその時点でてめぇらの負けだ。
そうならないように周りの奴が気を使えっ!!」
田代「森重っ。ポカリ飲んでおけっ!いつもより、汗がすごいぞ。」
森重「ありがとうっす。」
諸星「(確かに汗の量が多いな。思ったより点差も開かねぇし。
俺ががんばらねぇとな。)」
その頃、観客席では、安西が宮城と話をしていた。
宮城「安西先生、どっちが勝つと思いますか?」
安西「宮城君もわかっているでしょう。」
宮城「(・・・、試されてるのか?)さ、山王、い、いや秋田だと思って
います。」
安西「そうだね。私もそう思います。ただ、思ったより愛知も頑張って
いますよ。ここからの諸星君の動きもよく見ておいてください。
少し雰囲気が変わっていますよ。
深津君、上杉君が気になると思いますが、諸星君を見てください。
彼は周りを活かすだけでなく、自分で点も取れます。
今年の冬は、赤木君、三井君がいますが、来年はこの二人がいません。
あなたの得点能力が必要です。そのためには諸星君が一番のお手本です。」
宮城「あ、アイツが!?」
その頃、深津がボールを運んでいた。冷静さを保っていた。
深津「もう少し森重を疲れさすピョン。」
そういいながら河田と美紀男の位置を確認していた。
一瞬中山がフリーになりかけたとき、諸星が一瞬でマークについた。
上杉「伊達に愛知の星って言われてないですよ。あの人は。」
一ノ倉「こっちだ。」
守備の人、一ノ倉が切り込んだ。予想外の動きに陣形が少し崩れた。
そこを立て直そうとした瞬間、
上杉「な、なにっ!!」
(パスッ!!)
彦一「ス、スリーやっ!」
愛知選抜 29
秋田選抜 27
上杉「ちっ。さすがだな。」
しかし、上杉は、落ち込んでいなかった。メンタルも強かった。
さっとフロントコートへボールを運んだ。
森重に秋田の意識がいっているのを見越していた。
あっさりと諸星にボールが回った。
諸星「一ノ倉だろうが、中山だろうがオレを止められるわけねぇだろう。
沢北連れてきやがれってんだ。」
一瞬でフリーになり、スリーポイントを決めた。
愛知選抜 32
秋田選抜 27
(続く)
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