2015年10月11日
スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part40 ライバル?
愛知選抜 16
秋田選抜 15
愛知の攻撃が意外な形で終わった。
秋田はこういう相手のミスを逃さなかった。
深津から、河田のゴールデンルートで、あっさり逆転。
愛知選抜 16
秋田選抜 17
宮城「アイツらスキを見せたらどんどん来るからな。」
赤木「勢いに乗せないことが大事だな。」
上杉「チッ!ナンバーワンになるのはそんなに簡単じゃねぇなぁ。
森重っ!ボール回すから気にせず点を取れよ。」
森重「うぃっす。」
再び、愛知はアイソレーションで森重を中心に攻める形を見せた。
徳川「ヒロシっ、負けるなよ。そいつは3年間、ずっと戦う相手だぞ。」
堂本「美紀男っ、そいつを倒さないと来年から優勝できないぞ。」
徳川「来年から!?今年は勝てるとでも言いたいのか!?」
堂本は今年敗けることは一切考えていなかった。
たとえ、森重の力がすごくても、チームとしての戦力は圧倒していると
考えていたからだ。ただ、それは油断ではなかった。
自信があったのだ。
美紀男「この人、すごいパワーだ。桜木君と同じくらい。でも、何とかなる
ような気がする。」
美紀男も、森重の重さになれてきていた。
森重の苛立ちもピークに達してきた。思わず腕を振った瞬間、
「ピピーーー」
諸星「またか!」
深津「速攻ーーーー」
愛知は、森重のファールで少し落ち込んでいたが、その隙をついてきた。
一瞬油断した諸星のマークが外れて中山があっという間にフロントコートへ
走っていた。
フリーの中山を見逃さなかった深津は、中山へボールを渡すと、マークが
つく前に、中山はスリーポイントを放った。
愛知選抜 16
秋田選抜 20
諸星「きたねぇまねしやがって。」
上杉「そんなことはないですよ。今のは諸星さんのミスです。」
諸星「くっ、わかってるよ。ボール回してくれ!」
森重「上杉さん、ボール下さい。今度は決めますから。」
予想外だった。ほとんど会話をしなかった森重が自分からボールを求めたのだ。
諸星「!! 仕方がねぇなぁ。もう一回チャンスをやるか。」
諸星は上杉からボールをもらって、フロントに運んだ。
深津のマークがついている上杉より、中山がマークしている自分の方が、
タイミングを逃さずパスが出せると判断したからだ。
クロスオーバーであっさり中山を抜いた。
しかし、森重はフリーにならずあえて、美紀男の前で待っていた。
諸星「ちっ、こいつには負けねぇってことか。そこまでして負けんなよ。」
森重は諸星からボールを受け取った。
美紀男「な、なんかさっきより重い。」
河田「んっ。さっきより腰を落としてやがる。」
そう、森重は今まで上半身の力が強すぎたため、上半身だけに頼っていた。
それを誰から教わるわけではなく下半身を使って、美紀男を押し込んでいった。
美紀男「と、止めなきゃ」
河田「美紀男っ。飛ぶな!!」
河田はフェイクだとわかっていた。それは誰が見ててもフェイクだとわかる
くらい稚拙なフェイクだった。しかし、当事者である美紀男には、それに
気づけないくらいプレッシャーを感じていた。
森重がフェイクで交わした瞬間、ダンクに行った。
美紀男はバランスを崩して森重に倒れ掛かったが、ものともせず森重は
ダンクをかました。
「ピピーーー、バスケットカウント!」
彦一「おおーっ!3点プレーや。さっきまでは河田弟に押されていたのに、
すごいダンクやーー」
確かにムードを変えるには効果的な一発だった。
森重は、倒れこむ美紀男を見下ろし、「フンッ!」と言わんばかりに
にらみつけた。
徳川「それでこそヒロシだ。ヒロシが負けるはずがねぇ。河田弟ごときが
ライバルになるはずがねーんだ。」
珍しく森重はフリースローも決めた。
愛知選抜 19
秋田選抜 20
(続く)
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/4276041
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック