2015年06月19日
スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part23 高頭の誤算
第1Q終了後
神奈川代表 17
大阪代表 16
2Qは大阪のボールから始まった。ここからが予想外だった。
大阪がハーフコートバスケをし始めたのだ。
土屋がボール運びをゆったりとして試合をゆっくりすすめ始めた。
三井「どうした?もうへばったか?」
岸本「うるさい。黙っとれ。」
そうこう話をしているうちに、土屋が自らドリブルインをした。
牧が一瞬にして抜かれた。
宮城「な、なにぃ。あの牧が・・・。」
牧「・・・。」
すかさずフォローに入った流川。しかし、それすらあざ笑うように土屋は、冷静にボールを捌く。
外に展開していた板倉へノールックパスで渡った。
板倉は、今日初めての3Pを打った。
板倉「どんどん行きまっせ。」
神奈川代表 17
大阪代表 19
大阪の得点から2Qが始まった。
すかさず神奈川の反撃だ。赤木からのボールインで牧がドリブルを開始しようとした際に、
土屋が
土屋「当たれ!」
オールコートプレスの指示を出した。
牧に土屋と南がついた。
清田「なにぃ!この時間帯でプレスだと!」
高頭「馬鹿な!牧を相手にしていて、体力が持つはずがない。」
しかし、不意を突かれた牧がこのゾーンディフェンスを突破できなかった。
観客「うわぁ。5秒バイオレーションだ。」
観客席から見ていた山王工業の連中も驚いていた。
河田「うむ。牧のバイオレーションなんて初めて見るな。」
深津「そうピョン。珍しいピョン。」
河田「どこか調子でも悪いのか?それともそれほど土屋がすごいのか?」
南の3Pが決まった。
神奈川代表 17
大阪代表 22
1Qとは打って変わって、外からのシュートが決まり始めていた。
赤木「牧、大丈夫か?」
牧「誰に言ってるんだ?フロントに運ぶのは俺の役目だ。
そこからは赤木。お前たちの仕事だぞ。」
そういって、牧はボールを受け取るとドリブルを開始しようとしたがその瞬間、
土屋にまたしてもボールを奪われた。
牧「な、なにぃ。」
高頭「あ、あの牧が!1度ならず2度までも」
しかし、その後の岸本のレイアップを赤木がはえたたきで弾き飛ばした。
仙道「・・・。」
神奈川の主軸である牧の調子が上がらないため、徐々に点差が広がり始めた。
2Q終了時には、12点もの差が開いた。
神奈川代表 26
大阪代表 38
高頭は動揺していた。
まさか牧がこんなに抑え込まれるとは考えたことがなかったのだ。
山王工業戦に向けて、ゾーンプレス対策も行っており、ゾーンプレスだからといって
牧が対応できないはずはない。牧に対する信頼も厚い。
牧を利用して相手の土屋を疲弊させ、リードするはずが、逆に牧が抑え込まれ、
リードを許している。そのため、冷静な判断ができなくなっていた。
ベンチに戻ったメンバーに指示ができないくらい動揺していた。
神奈川ベンチの連中も牧が機能していないことに驚いて
冷静な分析ができていなかった。それくらい神奈川NO1プレーヤー
が抑え込まれたことは衝撃的だったのだ。
そのため、牧に誰も声をかけられなかった。
牧「ハァ、ハァ。」
牧も何か違和感を感じているが、それが何か具体的にわからなかった。
ただ、口惜しさが表情ににじみ出ていた。
清田「(あの牧さんが・・・。)」
しかし、安西は、違和感に気づいていた。
そして、藤真も・・・。
(続く)
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