2015年06月04日
スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part17 初戦
高頭はさらに続けた。
高頭「今回の神奈川選抜の目標は何だ?」
清田「もちろん優勝です!」
高頭「そうだ。優勝が目標だ。優勝できなければ、海南単独チームを捨てた意味がない。
私は心を鬼にしてでも優勝を狙いに行く。」
高頭の厳しい一言に、皆、我に返った。
自分たちは遊びに名古屋まで来たわけではない。
バスケをしに、優勝するためにここまで来たことを思い出した。
藤真「いつでもスタメンを代わってやるぞ。」
牧「フッ。藤真よ、今回はお前の出番はないぞ。」
赤木「全国制覇をするために全力を尽くすしかない。」
三井「まあ、そういうこった。湘北のメンバーが3人もスタメンだ。
責任重大だな。」
流川「関係ないっす。」
彦一「仙道さん。このチームの中では、どんな役割になるんやろか?
流川君がおるからそれほど点取りにいかんでもよさそうやけど、
PGには牧さんもおられるし。」
仙道「まあ、なるようになるさ。流川と得点争いをするのも
面白いかもな?」
流川「ぜってぇまけねぇ。」
そんなやり取りが行われていた1日後、とうとう高見沢高校との試合が始まった。
牧「ぶっちぎるぞ!」
赤木「おぉ!」
ティップオフは、赤木が制した。
観客「おぉーーー、たけぇ。」
そのボールを素早く流川がキャッチした。
高見沢高校のSFの立川が流川のマークについた。
立川「君が流川君か。全日本ジュニアに選ばれたすごい1年生なん・・・?」
ッとしゃべっている間に、あっという間に流川が抜き去っていた。
立川「ええっ!」
難なく流川がレイアップシュートを決めた。
立川「き、汚ねぇ。」
流川「フン。」
高見沢高校の攻撃が開始された。
彦一「おおっ。いきなり仙道さんのスチールや!!」
仙道「ソッコー。」
仙道から矢のようなパスが牧に。
牧は、自ら切れ込みゴールを決めた。
神奈川 4
北海道 0
高見沢高校の監督 富田は、声をかけた。
富田「一旦落ち着け。自分たちの持ち味のチームワークで対応するんだ。」
しかし、監督の富田自身が焦っていた。
富田「(さすがに、強いな。)」
時間がたつにつれ、実力の差が顕著になってきた。
立川「はぁ、はぁ。こ、こんなに離されるのか・・・。」
第4Q も残り3分になると点差は想像以上に開いていた。
神奈川 102
北海道 36
弥生「ここまで開くのね。」
中村「さすがですね。この勢い。神奈川は優勝候補に挙がるだけありますね。」
弥生「・・・。(仙道君、イカすわー)」
その頃、大阪選抜は
岸本「さぁ、帰ろうぜ。何の参考にもならん。実力差が離れすぎてる。」
南「あぁ、そうだな。流川の奴は、ますますうまくなっているな。何とかアイツを止めないとな。」
岸本「まあ、大したことあらへん。この間は油断して負けただけや。今回は俺らの相手ではないわー。」
土屋「・・・。しかし、強いな。牧、流川だけをマークしておけばよいかと思っていたが、
このチームは高さもある。赤木もパワーがあるし。
これは、楽な試合にはならんわ。あの仙道とかいうやつも目立たんけど、時折、センスある
プレーをしてるわー。」
岸本「けっ。心配屋さんやなぁ。明日は俺が活躍して神奈川のメンバーをびっくりさせてやるわー。」
((ピピーーー))
試合が終わった。
最終的に、84点という大差がついた。
神奈川 124
北海道 40
高頭「よーし、よくやった。」
高頭は、なんとこの試合メンバーをほとんど入れ替えなかったのだ。
三井「はぁ、はぁ。しかし、なぜこんなに大差がついたのに、選手を交代しなかったんだ。」
赤木「ハァ、ハァ。わからん。」
宮城「ちっ。出番なしかよ。」
高頭は続けた。
高頭「この試合は実力差があり過ぎた。せめて、スタミナが切れた際でも
ちゃんと動けるかという課題を与えようと思ったが、あまり効果がなかったな。
(しかし、相手が弱いとはいえ、このチームは思ったより連携がよいな。)」
高頭は、満足だった。そして、メンバーを慰労し、宿舎へ帰った。
(続く)
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