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2019年12月31日

【e-Sports】リニューアルしたシャドバプロリーグが面白い【シャドウバース】


年の瀬をいかがお過ごしでしょうか。シャドウバースは新パックが実装されて盛り上がっておりますが、ひとまず世界大会お疲れ様でした。いろいろ立て込んでおり決勝だけ見ましたが、極限状態での戦いは大変見ごたえがありました。観客の多くが気づいているリーサルをファイナリストが見逃したり、逆に大多数が思い描いていた選択肢とは別の正着を導き出し、勝利へと繋げたり、1億という賞金がかかった状況では強靭なメンタルが求められることをまざまざと感じました。e-「スポーツ」の名に恥じない激戦だったと思います。伊達政宗最強なんだよなあ。

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多くが想定していた「ブレブレ(対象ミュースナイト)→ヴァイディ進化→影の侵食(2枚目)」ではなく「ブレブレ(対象カラト)→ジェネドラ全体3点→極光の天使」の選択肢を取り、有り得た負け筋(フェザーフォルクP→ナテラナテラ→アニエスアニエス)を潰していく台湾のsasamumu選手。返ってきたターンで伊達政宗をドローして世界王者に。

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RAGEシャドウバースプロリーグ・公式サイト
さて、世界戦の興奮冷めやらぬところですが、この記事はプロリーグについてのご紹介です。プロリーグは現在2019-20年度の2ndシーズンで、開始から4期目にあたります。以下に簡単に歴史を振り返ります。(ご存知の方は読み飛ばしていただいて大丈夫です。)
・2018年度1stシーズン
【auデトネーション】【名古屋OJAベビースター】【よしもとLibalent】【レバンガ☆SAPPORO】の4チームでスタート。初シーズンの優勝はレバンガ。

・2018年度2ndシーズン
【横浜F・マリノス】【AXIZ】の2チームが追加参戦し6チームでリーグ戦。上位3チーム(au、レバンガ、マリノス)でファイナルシーズンを戦い、優勝はau。

・2018年度年間王者決定戦
1stシーズン優勝のレバンガと2ndシーズン優勝のauで対決。レバンガが勝利し年間王者に。

・19-20年度1stシーズン
【G×G】がさらに参戦し7チームでリーグ戦。上位3チーム(AXIZ、よしもと、au)でファイナルシーズンを戦い、よしもとが前期優勝。

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そして今。19-20年度2ndシーズンに【福岡ソフトバンクホークスゲーミング】が参戦し8チームでリーグ戦。現在第12節まで終了し、終盤戦に突入しております。

で、このプロリーグですが黎明期なせいかルールがころころ変わってきました。まあ毎回新規参入チームがあれば当然でしょうか。前期の7チーム体制のときなどは、奇数なので必然的に毎回1チームお休みになります。シャドバは能力変更やカード追加でちょくちょく環境が変わるのですが、変わった直後のタイミングで環境を読むのはなかなか大変なことで、そういう時期にお休みのチームがあると普通に不公平では?と思わなくもありません。まあプロとして活躍する人たちにしてみれば誤差かもしれませんが、理論上不公平があるのはあまりよろしくない。ついでに7チーム体制のときは試合数が6戦しかなかったのでその点も不満でした。

RSPL_02.JPG
RAGE ShadowverseProLeague19-20 2ndシーズン11(AbemaTV)
が、今回(19-20年度2nd)から大幅にルールが変わり、たいへん面白くなりました。8チームになったことでお休みチームがなくなったのもいいのですが、「ローテーション」レギュレーションでの対決が大きく変わりました。以下に変更点を書きます。
・旧ルール
2pickで1戦の後、ローテBO3(2リーダーを使用し2本先取で勝利)を2戦。3戦中2勝したチームの勝ち。
ローテのリーダーは重複NGなので4リーダー使用する必要アリ。デッキは事前に公開。プロチームは4人なので1人出場しない選手がいる。

・新ルール
2pickで1戦の後、ローテは「登録した5リーダーから1リーダーを選び1戦勝負」を3回行う。2pickの1勝を合わせて3勝先取したチームの勝利。2-2の場合延長戦をローテで1戦行う。
ローテ戦は一度使用したリーダーは使用不可。デッキは直前公開。4戦やるので選手は基本的に全員出場する。

以上です。
このルールの何が面白いかというと、デッキ公開時期が直前なのでリアルタイムで「作戦会議」が見られるところではないかと思います。観戦している我々もどのリーダーを出すのがいいか考えられるので、ライブ感と一体感が生まれるように思います。身体を使うスポーツや、格闘ゲーム等のリアルタイム性の高いeスポーツと比較してシャドバに足りなかったものが今回で補完されたように感じます……っていうのは言い過ぎかな。ただエンタメ性が上がったのは間違いないかと思います。(土曜日は簡易配信のため見られません。)

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作戦会議中のチームの様子もそれぞれ面白いです。出場が終わった2pick担当選手が書記を担当するのはだいたい共通していますが、ボードに書く相性表は結構チームで違ったりします。【G×G】の作戦会議に至っては最初の1分でコントをやる、という、観戦者を楽しませることを意識したものになっています。コメントが草で埋まるのは見どころです。ただこれは自らハンデを背負っているわけで、戦績が伴わないと批判の対象にもなるでしょう。プロとしての意識と力が試されるところです。

この方式だと相性のいいデッキを当てる「当て勝ち」が発生するので、戦術より戦略、個人戦よりもチーム戦の要素が強くなっているようにも感じますが、両チームとも同じ戦略を選択してミラー戦(同リーダー対決)になることも多々あるため、そこではやはり個人の力が重要になってきます。実際、第三節のレバンガVSauでは3戦ともロイヤル-ヴァンプ-ビショップのミラー対決となりました。アツい。

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また5リーダーを選出しなければいけないので、ランクマッチではそこまで見かけないようなデッキでもプロによる運用を観戦できます。リオードロイヤル等の特殊なデッキの使い方、対処方法などが見られるのは有意義かと思います。

以上、新しくなったプロリーグのご紹介でした。世界大会ほどの緊迫感ではないですがこれまでよりぐっとエンタメ性が増した戦いを楽しめるので、年明け1/11から開始の最終盤戦からでもぜひお楽しみください。それではよいお年を。




posted by ぺーた at 19:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム
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