2023年11月24日
釣りで出くわすキラーフィッシュ!
釣りをしていると出くわすことがある危険生物。
今回は、釣り人なら絶対に覚えておきたい遭遇率高めで超危険なキラーフィッシュを紹介します。
ウェーディングや夜釣りでは要注意!
日本にもいるキラーフィッシュ
出典・photoAC
地球上には約25万種の海洋生物が生息しています。
その中で、日本近海には約3万3千種と全体の13.5%が確認されています。
海洋生物の中にも危険な奴らはたくさん存在し、自然豊かな日本周辺の海でも、海洋生物による被害も少なくないのです。
今回紹介する魚は、見たことある聞いたことある比較的メジャーな生物ですが、実際に死亡事故も起きている超危険な生物です。
釣り人であれば接触する可能性も高いので、しっかり確認しておきましょう。
アカエイ
出典・photoAC
日本の広い沿岸に生息しているアカエイ。
漁業的価値は低いものの、エイの中でも美味しいといわれています。
しかしアカエイは最も身近な危険生物と言えます。
アカエイは浅い砂泥底に生息し、河口や汽水域でも見かける危険生物です。
普段は大きな体を砂や泥の中に隠し、目・噴水孔・尻尾を砂の上に出しています。
このステルス状態が、釣り人やマリンレジャーを楽しむ人々の事故に繋がる最大の要因。
●絶命しても毒が残る
アカエイの武器は尻尾の先に毒腺を持つのこぎり状の長い棘。
刺されたり、切り付けられてしまうと傷口はナイフで切られたようにパックリとえぐれます。
鈍器で殴られるような暴力的な痛みが数週間続いたり、最悪の場合アレルギーよるアナフィラキシーショックで死亡してしまうケースも。
また、アカエイが絶命したとしても毒は残ると言われています。
不用意に触らないように注意しましょう。
また万が一刺された際は、毒針を抜き去り火傷しない程度のお湯(40℃〜50℃)に患部を浸し、タンパク毒を分解させましょう。
これはあくまでも応急処置です。
迅速に病院へ行きましょう。
ウェーディング時は特に要注意
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浅瀬の砂地に潜んでいることから海水浴で気付かずに踏みつけ、尻尾で刺される事例が多くあります。
釣りシーンでは、水の中に使ってターゲットを狙うウェーディング時に遭遇しやすいです。
また、のこぎり状の鋭い毒棘は長靴を簡単に突き破る貫通力を持っています。
対策としては、貫通しにくい素材が使われたブーツ「エイガード」や杖を底に突き立て歩く先の安全を確保する「ウェーディグスタッフ」など。
ウェーディングの際は、エイ対策をすることを強くオススメします。
ダツ
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特徴的なとがった口のダツ。
その危険度は海のプロである漁師さんを「サメより恐ろしい」と震え上がらせるのだとか。
ダツの最大遊泳スピードは時速60キロと言われています。
その猛スピードで突進し、突き刺さったら相手を仕留めるために回転。
夜釣りやダイビング中の被害発生が多く、目に刺さって脳に至るなど事故の実例も少なくありません。
海を照らすと危険
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獰猛なフィッシュイーターであるダツは、魚の鱗の反射に敏感で光に向って突進してくる特性を持ちます。
夜間の事故が多いのはこの特性のためで、夜の海を照らしてしまうことが原因です。
とんでもないスピードで光をめがけて大ジャンプしてくることもあるので、高低差があったとしても油断はしないでください。
彼らは表層をメインに泳いでいるので、比較的見つけやすいです。
発見した場合は、光を消し海面を照らさないようにしましょう。
オニダルマオコゼ
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鬼のような形相とゴツゴツとしたような体表は一度見たら忘れられないオニダルマオコゼ。
カサゴなどと同じ根魚で、基本は岩の隙間や砂の中などでエサの小魚をじっと待っています。
そして、この待つ間は外敵や餌に気づかれなよう周りの景色に合わせて擬態します。
まるで、SF映画のプレデターみたいですよね。
致死量の猛毒を持つ
出典・イラストAC
オニダルマオコゼは、背ビレに12〜14本・尻ビレ3本・腹ビレに1本の毒棘があります。
なんとこの毒は、ハブの30〜80倍。
体重60キロの大人4人を殺傷出来る致死量なんだとか……。
沖縄から九州地区と暖かい海域で釣れることが多く、食べてもおいしい高級魚です。
しかし、人を簡単に殺してしまう猛毒を持っているので、釣れた際は決して素手では触らずにフィッシュグリップ・ロングノーズプライヤー等を使って安全を確保しましょう。
また、持ち帰り調理する場合は、猛毒のある棘から取り除き細心の注意を払って処理をしましょう。
正しい知識で楽しい釣りライフを!
今回紹介した危険生物は広い海の中でほんの一部にしか過ぎません。
海には他にも危険な生物が存在します。
釣りをはじめとしてマリンレジャーには様々な危険がつきまといますが、そこから得られるものには言葉では表現できないようなプライスレスな楽しみもあります。
初めて見る生き物や知識がないものには、不用意に手を出さず、まずは正しい知識を備えることが大切です。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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