2024年09月28日
今さら聞けない「ドラグ調整」の基本!
ヒットさせた魚のキャッチ率と密接な関係にある、リールのドラグ機能。
しっかり魚をキャッチするためにもドラグ調整は重要ですよね。
今回は、ドラグの役割や調整など、ドラグの基礎を解説します。
そもそも、ドラグの役割って?
そもそもドラグの役割とは何なのでしょうか?
魚がヒットした後に、ラインが限界を超えて切れないように、一定の力がかかるとラインを放出するのがドラグの役割です。
ラインの強度や対象魚によってドラグを調整する必要があり、緩すぎても、締めすぎてもデメリットが生じます。
ドラグが緩すぎるデメリット
出典・photoAC
●魚が寄らない
ドラグを緩く設定しラインの放出をしすぎると、魚に反転させて走る余裕を与えることになります。
なので、当然魚は寄ってきません。
さらには、魚が走り回ることで他の釣り人のラインと絡んでしまったり、障害物にラインが擦れたり・巻かれたりして魚を逃がすことに......。
釣り人が多いときは素早く魚を取り込むこともマナーです。
●ラインがヨレる
ドラグでラインを放出しながらハンドルを巻くと、ラインにヨレ(ネジレ)が蓄積していきます。
ラインがヨレるとトラブルを起こし絡んでしまったり、逆にラインが傷んで強度が低下することに。
“ドラグが緩い=ラインに優しい”と言うわけではないということですね。
●フッキングが決まらない
ドラグが緩すぎるあまり、フッキングの際にズルズルッと滑ってしまうと、針の刺さりが甘くなります。
針が貫通せず針の刺さりが甘いと、すっぽ抜けが起きやすいだけでなく、針が曲がりやすいです。
ドラグを締めすぎるデメリット
出典・photoAC
●ラインが切れる
当たり前のことですが、ドラグの設定をラインの限界以上にしてしまうと、ラインは切れてしまいます。
特にフッキングの際には強い衝撃がラインに加わるので、合わせ切れを起こす原因にもなってしまいます。
伸びの少ないPEラインを使う際には特に注意が必要です。
●のされやすい
ドラグでラインが放出されないということは、魚の引きがダイレクトにロッドや釣り人に伝わるということです。
なので、大型の魚が近距離でヒットした場合には、ロッドをのされやすくなります。
そうなると、一気にラインに負荷が掛かってしまい、切れてしまいます。
●針が伸びる
針の強度よりドラグの設定が強いと、針が伸びてしまいます。
掛かりを優先した細軸の針やオープンゲイプの針、トレブルフックは伸びやすいので要注意です。
ドラグの調整は「ちょい締めすぎかな」くらいに
出典・photoAC
一昔前と比べて、現在のリールは組み付け精度やグリスなどが進化し、低価格帯のリールでもドラグの性能が良くなっています。
低価格帯のリールでも「切れにくいドラグ」が普及しているので、“ちょっと締めすぎかな?”くらいのドラグのセッティングがおすすめです。
せっかく強度の高いラインを巻いていても、必要以上にドラグを滑らせてしまうのは、ラインの強度がもったいないだけですよ。
そして、保管の際にはドラグを緩めて保管しましょう。
ドラグを締めたまま保管すると、ドラグ内のワッシャーが潰れてしまいます。
そうすると、ドラグの効きが悪くなるので、使わないときは必ずドラグを緩めてリールを保管しましょう。
ドラグは縁の下の力持ち!
ドラグは魚とのやりとりを手助けしてくれる、まさに縁の下の力持ちとも言える機能です。
いい加減なドラグ設定でも、ラインの強度を下回る小さい魚ならばキャッチできるかもしれませんが、ビッグサイズとなれば話は別。
予想外の大物が掛かったときに備えて、最適なドラグ設定ができるようになっておくことは、決してそんではないですよ!
最後までご覧いただきありがとうございます。
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