2018年12月04日
12月4日は何に陽(ひ)が当たったか?
1971年12月4日は、イギリスのプログレッシブ・ロック・グループ、Yes(イエス)のシングル"Your Move(邦題:心の光)"が、Billboard HOT100シングルチャートで初めてチャートインし、最高位を記録した日です。
イギリスのプログレッシブ・ロックを主体とするロック・グループは、トータル性の高いアルバムで勝負する傾向にあり、次々とシングル・カットできるような構成ではありませんでした。たとえば、全英UKチャート1位を記録し、アメリカでもBillboard200アルバムチャートで55位と健闘したPink Floyd(ピンク・フロイド)の"Atom Heart Mother(邦題:原子心母。1970)"からはシングルヒットは出ておらず、全英5位、全米80位を記録したKing Crimson(キング・クリムゾン)の"In the Court of the Crimson King(邦題:クリムゾン・キングの宮殿)"でもアメリカでのシングル・カットは"The Court of the Crimson King(邦題:クリムゾン・キングの宮殿)"の最高位80位のみで、アルバム重視の見方が強くありました。こうした中で、Yesも過去2作("Yes","Time and a Word")からは、"Sweetness"や"Time and a Word"、"Sweet Dreams"などといったシングルをリリースしながらも1曲のシングル・ヒットが出ず、英米ともにチャート・インしませんでした。
1971年2月にリリースされたYesの3作目、"The Yes Album(邦題:サード・アルバム)"は、組曲形式のナンバーあり、インストゥルメンタル・ナンバーあり、長尺曲ありといったYesならではの楽曲構成が並び、Yesの方向性がはっきりと示されたアルバムとなりました。
そして、このアルバムからのシングルとして選ばれたのは、B面1曲目に収録された組曲、"I've Seen All Good People(邦題:アイヴ・シーン・オール・グッド・ピープル )を構成する"Your Move(邦題:心の光)"でした。もともとこの組曲はアコースティックな「静」の"Your Move"と、エネルギッシュな「動」の"All Good People"の二部構成で成り立っているロック・ナンバーです。
1971年9月25日付Billboard HOT100シングルチャートで、99位という下位でエントリーし、めでたくYesのHOT100デビューとなりました。その後は96位→91位とゆっくり上がっていきましたが、エントリーして4週目でようやく79位と10ランク以上の上昇が起こり、その後70位→66位→55位→52位→51位→45位と再びスローペースで上昇したのち、陽の当たった12月4日付、11週目にしてようやく40位と、Top40入りを果たしたのです。2週続けて40位を記録した後は降下して(48位→50位)、結果14週のチャートインでしたが、シングルヒットのおかげでアルバム"The Yes Album"は長く売れ続き、年が明けて1972年1月22日付のBillboard200アルバムチャートで次作"Fragile(邦題:こわれもの)"が177位にエントリーした日に、"The Yes Album"は30週目にして最高位の40位を記録しました。翌週"The Yes Album"は降下していったものの(56位)、"Fragile"は51位とジャンプ・アップ、2月になってこのアルバムからのシングル"Roundabout(邦題:ラウンドアバウト)"もエントリー(最高位13位)、Yesの勢いは続いていき、その後の黄金時代へとつながっていきます。
地味に40位を2週続けただけに終わった"Your Move"でしたが、チャートに存在したその効果はYesにとって非常に大きなものでありました。ちなみにこの"Your Move"のB面は、アメリカでは"The Yes Album"のA-2収録の"Clap(邦題:クラップ)"、イギリスではA-3に収録の3部構成の組曲"Starship Trooper"から構成曲の 1つ、"Life Seeker(ライフ・シーカー)"が選ばれております。
イギリスのプログレッシブ・ロックを主体とするロック・グループは、トータル性の高いアルバムで勝負する傾向にあり、次々とシングル・カットできるような構成ではありませんでした。たとえば、全英UKチャート1位を記録し、アメリカでもBillboard200アルバムチャートで55位と健闘したPink Floyd(ピンク・フロイド)の"Atom Heart Mother(邦題:原子心母。1970)"からはシングルヒットは出ておらず、全英5位、全米80位を記録したKing Crimson(キング・クリムゾン)の"In the Court of the Crimson King(邦題:クリムゾン・キングの宮殿)"でもアメリカでのシングル・カットは"The Court of the Crimson King(邦題:クリムゾン・キングの宮殿)"の最高位80位のみで、アルバム重視の見方が強くありました。こうした中で、Yesも過去2作("Yes","Time and a Word")からは、"Sweetness"や"Time and a Word"、"Sweet Dreams"などといったシングルをリリースしながらも1曲のシングル・ヒットが出ず、英米ともにチャート・インしませんでした。
1971年2月にリリースされたYesの3作目、"The Yes Album(邦題:サード・アルバム)"は、組曲形式のナンバーあり、インストゥルメンタル・ナンバーあり、長尺曲ありといったYesならではの楽曲構成が並び、Yesの方向性がはっきりと示されたアルバムとなりました。
そして、このアルバムからのシングルとして選ばれたのは、B面1曲目に収録された組曲、"I've Seen All Good People(邦題:アイヴ・シーン・オール・グッド・ピープル )を構成する"Your Move(邦題:心の光)"でした。もともとこの組曲はアコースティックな「静」の"Your Move"と、エネルギッシュな「動」の"All Good People"の二部構成で成り立っているロック・ナンバーです。
1971年9月25日付Billboard HOT100シングルチャートで、99位という下位でエントリーし、めでたくYesのHOT100デビューとなりました。その後は96位→91位とゆっくり上がっていきましたが、エントリーして4週目でようやく79位と10ランク以上の上昇が起こり、その後70位→66位→55位→52位→51位→45位と再びスローペースで上昇したのち、陽の当たった12月4日付、11週目にしてようやく40位と、Top40入りを果たしたのです。2週続けて40位を記録した後は降下して(48位→50位)、結果14週のチャートインでしたが、シングルヒットのおかげでアルバム"The Yes Album"は長く売れ続き、年が明けて1972年1月22日付のBillboard200アルバムチャートで次作"Fragile(邦題:こわれもの)"が177位にエントリーした日に、"The Yes Album"は30週目にして最高位の40位を記録しました。翌週"The Yes Album"は降下していったものの(56位)、"Fragile"は51位とジャンプ・アップ、2月になってこのアルバムからのシングル"Roundabout(邦題:ラウンドアバウト)"もエントリー(最高位13位)、Yesの勢いは続いていき、その後の黄金時代へとつながっていきます。
地味に40位を2週続けただけに終わった"Your Move"でしたが、チャートに存在したその効果はYesにとって非常に大きなものでありました。ちなみにこの"Your Move"のB面は、アメリカでは"The Yes Album"のA-2収録の"Clap(邦題:クラップ)"、イギリスではA-3に収録の3部構成の組曲"Starship Trooper"から構成曲の 1つ、"Life Seeker(ライフ・シーカー)"が選ばれております。
Your Move (Remastered Single Version) 新品価格 |
新品価格 |
新品価格 |
新品価格 |
新品価格 |
新品価格 |
新品価格 |
In the Court of the Crimson King 新品価格 |
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
posted by ottovonmax at 00:00| 洋楽