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2019年04月05日
4月5日は何に陽(ひ)が当たったか?
1986年4月5日は、イギリスのグループで、ジャズ/フュージョン/ファンク系サウンドで人気のあるLevel42(レベル42)のシングル、"Something About You(邦題:サムシング・アバウト・ユー)"がBillboard HOT100シングルチャートでTop40入りを果たした日です。この曲は同チャートでの初チャートインとなりました。
この曲は6枚目のアルバム"World Machine(邦題:ワールド・マシーン)"からのシングルで、当時のメンバーは、Mark King(vo,bass)、Mike Lindup(key,vo)、Boon Gould(gtr)、Phil Gould(drums)の4人で、サポートにWally Badarou(key,vo)、Gary Barnacle(sax)の編成でした。特にMarkの早弾きチョッパーはレジェンドの領域です。
"Something About You"はMarkの低音で重みのある渋い歌声が軸ですが、サビでMikeのファルセット・ボイスが冴え渡り、クライマックスのBoonのギター・ソロ、冒頭とエンディングにおける印象的なハミング等、単なるポップなナンバーには終わらない作品で、大人の恋愛を歌った歌詞と相まって非常にシブく、深みのある名曲であります。
この曲にはもう1つの特徴があり、当時リアルタイムで見ていたのですが、映画風のプロモーション・ビデオも優れており、個人的にも忘れられない作品です。走る列車の中、3人座席用が向かい合い、計6人が入れる個室に6人が座っています。まず片方の3人席には2人の警察官の間にMarkが座り、Markはどうやら被逮捕者で護送中のようです。その向かいの3人席にはLevel42のメンバー3人(彼らは他人同士で、相手の素性を知らない)が座っています。ビデオはこの光景から始まります。ドラマ設定はいろいろな見方があると思いますが、あくまでも個人的見解でお話しさせていただきますと、Markの扮する男は目の前に座っている3人の男たちの素性を知っているようです。実はMark扮する男は道化師で、彼らがそれぞれ相愛するガールフレンドが皆同じ人(演じる女優はCherie Lunghi)であり、道化師は彼らの恋愛が波乱を迎えることを予期しているかのようです。
Boonのギター・ソロのパートで道化師がステージでおどけた踊りを見せているシーンがあり、3組のカップルが道化師によって負の真実が明かされる所はこのビデオのクライマックスで、個人的にこのあたりのカメラワークが非常に気に入っており、Mark扮する道化師が嘲っている姿が遠ざかっていくシーンが、列車がトンネルに入っていく光景と重ね合わせていく所が素晴らしいです。列車が駅に到着して、Markと両横の警察が下車し、改札へ向かう途中に、Cherie Lunghi扮する3人の彼女が立ち止まっており、Markとすれ違うところでビデオが終わります(映像はこちら。YouTubeより)。私が過去鑑賞してきた洋楽のプロモーション・ビデオの中では五本の指に入るほどの名作です。当時のリアルタイムでは、クライマックスでMarkが大声をはり上げるふりをするシーンでは実際にエコーを使っておどろおどろしい声を上げるという効果が使われ、Mark扮する道化師の不気味さを演出していましたが、現在ではその効果音が使われていないものが公開されているようです(もしかすれば日本用にアレンジした効果音だったかもしれません)。
さて、"Something About You"は、1986年2月15日付HOT100で85位と下位にチャートインしました。その後80位→73位→62位→57位→52位→45位とじわじわ上昇していき、8週目にあたる、陽の当たった1986年4月5日に38位とTop40入りを果たします。
すると、32位→27位→20位と順調にTop20入りを果たしますが、その後は18位→15位→13位→12位と少し動きが鈍ります。しかし翌週となる5月31日付で一気に7位とTop10入りを果たし、2週続けます。これが最高位となり、その後は10位→13位→29位→34位→45位→56位→64位→69位→92位→100位と後退し、圏外へ消えていきましたが、結果的に27週のチャートインで、1986年のYear-Endチャートでは100位中で堂々の37位にランクインしています。その下位にはこの年1位になったBananaramaの"Venus(38位)"や、Cyndi Lauperの"True Colors(41位)"、Bostonの"Amanda(50位)"よりも上位にランクされたのです。
またメインストリームロックチャート(当時はAlbum Rock Tracks)では4週チャートインし、1986年4月12日付より2週45位を記録しており、ダンス・クラブ・ソングスチャート(当時はHot Dance/Disco Club Play)ではこの曲のリミックス・ヴァージョンが17週チャートインし、1986年5月24日付で4位を記録しております。またAdult Contemporaryチャートでも17週チャートインし、1985年5月31日付より2週10位を記録しており、総合チャートのHOT100に加えて、ロック、ダンス、ポップスの計4部門でチャートインする偉業を成し遂げています。
本場のUKシングルチャートは1985年9月11日付より2週連続で6位を記録、17週チャートインして1985年のUK年間チャートでも100位中53位にランクしており、人気の高さを証明しております。
この曲は6枚目のアルバム"World Machine(邦題:ワールド・マシーン)"からのシングルで、当時のメンバーは、Mark King(vo,bass)、Mike Lindup(key,vo)、Boon Gould(gtr)、Phil Gould(drums)の4人で、サポートにWally Badarou(key,vo)、Gary Barnacle(sax)の編成でした。特にMarkの早弾きチョッパーはレジェンドの領域です。
"Something About You"はMarkの低音で重みのある渋い歌声が軸ですが、サビでMikeのファルセット・ボイスが冴え渡り、クライマックスのBoonのギター・ソロ、冒頭とエンディングにおける印象的なハミング等、単なるポップなナンバーには終わらない作品で、大人の恋愛を歌った歌詞と相まって非常にシブく、深みのある名曲であります。
この曲にはもう1つの特徴があり、当時リアルタイムで見ていたのですが、映画風のプロモーション・ビデオも優れており、個人的にも忘れられない作品です。走る列車の中、3人座席用が向かい合い、計6人が入れる個室に6人が座っています。まず片方の3人席には2人の警察官の間にMarkが座り、Markはどうやら被逮捕者で護送中のようです。その向かいの3人席にはLevel42のメンバー3人(彼らは他人同士で、相手の素性を知らない)が座っています。ビデオはこの光景から始まります。ドラマ設定はいろいろな見方があると思いますが、あくまでも個人的見解でお話しさせていただきますと、Markの扮する男は目の前に座っている3人の男たちの素性を知っているようです。実はMark扮する男は道化師で、彼らがそれぞれ相愛するガールフレンドが皆同じ人(演じる女優はCherie Lunghi)であり、道化師は彼らの恋愛が波乱を迎えることを予期しているかのようです。
Boonのギター・ソロのパートで道化師がステージでおどけた踊りを見せているシーンがあり、3組のカップルが道化師によって負の真実が明かされる所はこのビデオのクライマックスで、個人的にこのあたりのカメラワークが非常に気に入っており、Mark扮する道化師が嘲っている姿が遠ざかっていくシーンが、列車がトンネルに入っていく光景と重ね合わせていく所が素晴らしいです。列車が駅に到着して、Markと両横の警察が下車し、改札へ向かう途中に、Cherie Lunghi扮する3人の彼女が立ち止まっており、Markとすれ違うところでビデオが終わります(映像はこちら。YouTubeより)。私が過去鑑賞してきた洋楽のプロモーション・ビデオの中では五本の指に入るほどの名作です。当時のリアルタイムでは、クライマックスでMarkが大声をはり上げるふりをするシーンでは実際にエコーを使っておどろおどろしい声を上げるという効果が使われ、Mark扮する道化師の不気味さを演出していましたが、現在ではその効果音が使われていないものが公開されているようです(もしかすれば日本用にアレンジした効果音だったかもしれません)。
さて、"Something About You"は、1986年2月15日付HOT100で85位と下位にチャートインしました。その後80位→73位→62位→57位→52位→45位とじわじわ上昇していき、8週目にあたる、陽の当たった1986年4月5日に38位とTop40入りを果たします。
すると、32位→27位→20位と順調にTop20入りを果たしますが、その後は18位→15位→13位→12位と少し動きが鈍ります。しかし翌週となる5月31日付で一気に7位とTop10入りを果たし、2週続けます。これが最高位となり、その後は10位→13位→29位→34位→45位→56位→64位→69位→92位→100位と後退し、圏外へ消えていきましたが、結果的に27週のチャートインで、1986年のYear-Endチャートでは100位中で堂々の37位にランクインしています。その下位にはこの年1位になったBananaramaの"Venus(38位)"や、Cyndi Lauperの"True Colors(41位)"、Bostonの"Amanda(50位)"よりも上位にランクされたのです。
またメインストリームロックチャート(当時はAlbum Rock Tracks)では4週チャートインし、1986年4月12日付より2週45位を記録しており、ダンス・クラブ・ソングスチャート(当時はHot Dance/Disco Club Play)ではこの曲のリミックス・ヴァージョンが17週チャートインし、1986年5月24日付で4位を記録しております。またAdult Contemporaryチャートでも17週チャートインし、1985年5月31日付より2週10位を記録しており、総合チャートのHOT100に加えて、ロック、ダンス、ポップスの計4部門でチャートインする偉業を成し遂げています。
本場のUKシングルチャートは1985年9月11日付より2週連続で6位を記録、17週チャートインして1985年のUK年間チャートでも100位中53位にランクしており、人気の高さを証明しております。
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posted by ottovonmax at 00:00| 洋楽