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2024年09月28日

「麻生太郎氏はもう“オワコン”」派閥候補はボロ負け、決選投票後には“笑み”が消え…中堅議員が明かす「引退時期」

「麻生さんは1回目から高市さんに投票しろとは言っていません。派閥候補が2人もいて、いくらなんでも、それでは出鱈目が過ぎます。でも、そう発言したと信憑性を持って受け取られた時点で、麻生さんの威信はすでに地に落ちていたということです」

と、肩を落とすのは麻生派に所属する中堅議員だ。史上最多の9人で争われた自民党総裁選は、決選投票の結果、石破茂元幹事長の勝利で幕を閉じた。直後の麻生氏の表情に、笑みはまったくなかった。

「自身の政権末期に退陣要求をしてきた石破茂元幹事長を、麻生さんは今も気持ち的に許せていません。一方、小泉進次郎元環境相は、仇敵の菅義偉前首相が後見人の立場にいる。麻生さんにとっては本命視されるこの2人の候補を勝たせたくない、という難しいパズルでした。

スクリーンショット 2024-09-28 083735.png

党内の力関係を考えれば、茂木敏充幹事長に一本化したうえで、支援するのが、誰が見ても最も安全策でした。しかし、河野太郎デジタル相の出馬を止められず、グダグダになってしまった」

と、政治部記者が“感想戦”をこう語る。

「候補者乱立で勝機を見出そうとしたのか、上川陽子外務相まで立候補させました。しかし、ここまで河野さんと上川さんの支持が広がらないとは思っていなかったのでしょう。

決選投票では、麻生派議員は高市さんに投票するように指示が出たと報じられていますが、複数の同派閥の議員が『そんな連絡はなかった』と言っており、真相はわかりませんね。石破さんが1回目の議員票が48票に対し、2回目が189票と大幅に伸ばしていますから、少なくとも10票程度は麻生派からも票が回ったようです。

しかも、決選投票では茂木幹事長も高市経安相への投票を自身の旧派閥議員に指示したそうですが、従ったのは一部だったそうです」

いずれにせよ、これで、麻生派と茂木派、さらに旧安倍派が反主流派に転落することになる。冒頭の議員がこう続けた。

「麻生さんは“オワコン”ですね。そもそも次の総選挙には立候補せずに長男に地盤を譲って引退する予定とされていましたし……。ただ今回、石破さんを早くから支援した武田良太元総務相が地元福岡県での影響力を強めるのは必至です。長男が選挙のために武田さんに頭を下げる姿は見たくないでしょう。引退できずにもう1期、やるかもわかりませんね。それにしたって、もう無理があるような気がしますが」

引き際を考えてほしいものだ。
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