【ロサンゼルス=帯津智昭】米大リーグ・ドジャースの大谷翔平(29)が21日(日本時間22日)、ロサンゼルスの本拠地ドジャースタジアムで行われたメッツ戦で、メジャー通算176号となる本塁打を放ち、松井秀喜氏(ヤンキースなど)を抜いて日本選手として歴代最多となった。記録サイトのベースボール・リファレンスによると、大リーグで10年間プレーした松井氏は1236試合に出場して5066打席で175本だったのに対し、7年目の大谷は打者として725試合目、2979打席目で176本に到達した。
この日は2番指名打者で出場。記念すべき一発となった今季5号2ランは、三回一死一塁で回ってきた第2打席で飛び出した。メッツ先発右腕のハウザーの2球目、真ん中のスライダーをとらえると、打球は右中間へ。打った瞬間、本塁打を確信したとみられる大谷は、立ち止まって打球の行方を見つめた後、ゆっくりと走り出した。ダイヤモンドを回り、ホームを踏む際に手をたたいた。打球速度110マイル(約177キロ)を記録する痛烈な当たりで、飛距離は423フィート(約129メートル)だった。
12日に松井氏の記録に並んでから、8試合ぶりの一発だった。なかなか本塁打が出ない中で、大谷は前日、「次の1本を打ちたいという気持ちはもちろんあるけど、記録は特に気にはしていない。いいアットバット(打席)をこなしていくことの方が大事」と、打席ごとにしっかりと集中していく姿勢を強調していた。
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