潜水艇を所有するオーシャンゲート・エクスペディションズも全員の死亡を確認する声明を発表した。
米沿岸警備隊のジョン・モーガー少将は会見で、カナダが提供した無人深海ロボットが22日の朝、タイタニック号の船首から約488メートル、水深約4000メートルの海域で潜水艇の残骸を発見したと述べた。残骸の状況は、爆縮(周囲からの圧力で押しつぶされる破壊現象)が起きたことを示しているとした。
水中音波探知機(ソナー)は20日と21日に海中でたたくような音を感知し、乗員生存への期待が高まったが、音の分析に結論は出なかった。モーガー氏は「その音と潜水艇の破片の集積が発見された場所は無関係のようだ」と述べた。
ロボットによる証拠収集は継続されるものの、事故の性質や深海の極限状態を考えると、遺体の回収が可能かどうかはわからないとした。当局者によると、潜水艇の主要な5つの部分が見つかった。
潜水艇には、英富豪のハミッシュ・ハーディング氏(58)、パキスタン出身の実業家シャーザダ・ダウード氏(48)とその息子(19)、タイタニック号の探査専門家で「ミスター・タイタニック」として知られるフランス人探検家、ポールアンリ・ナルジョレ氏(77)のほか、操縦士としてオーシャンゲートの創業者で最高経営責任者(CEO)のストックトン・ラッシュ氏が乗っていた。
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