2019年05月31日
揖保乃糸のランク分け
昨今の暑すぎる夏につるんっと食べるそうめん。
その製造方法はつるんっとはいかず、手間暇かけて丸2日も費やし完成します。
日本の3大そうめんの1つ兵庫県の揖保乃糸。
播州手延べそうめん揖保乃糸は、
明治20年設立の兵庫県手延素麺協同組合によって品質管理されています。
組合に加入している「喜多村」は、創業1925年(大正14年)。
「揖保の糸」を全国に広める為、
小箱詰めの商品を考案し中元商品として百貨店への取引を始めます。
そうめんを束ねている帯の裏には、刻印された生産者番号があり、
トレーサビリティに対応。
帯の色は、原料や麺の細さなど、等級を表す目印となっています。
ただ、少し素人には色の区別が分かりづらい・・・
見た目にベージュだけど金帯と呼び、見た目に紺色だけど黒帯と呼び、
オレンジ色に見えるけれど赤帯と呼んだり、緑色に見えるけれど銀帯と呼んだり、
薄紫と濃い紫があったりちょっとややこしい・・・。
とにかく、そうめんと言ってもこれだけ多彩な種類の麺があり、
商品名も刻印されていますので、色よりそちらで名前で確かめた方が良さそうです。
贈り物には、「黒帯の三神」「黒帯の特級ひねもの」「食べ比べ商品」が人気。
家庭で食べる「赤帯の上級」や「太づくり」「上撰」等は、
スーパー各所で売られていますので、百貨店での取り扱いほとんどありません。
黒帯:三神
麺の細さは、0.55〜0.60mmと極細。
原料は、上質の小麦粉を使用とされています。
製造時期は、12月下旬〜翌2月上旬。
約430ある製造者のうち数名にしか作ることができない揖保乃糸の最高級品。
【三神・新】西部そごう
【三神・ひね】高島屋・大丸松坂屋・東急・阪急
黒帯:特級
麺の細さ:0.65〜0.70mm
原材料:厳選された小麦粉
製造時期:12月〜翌2月
受賞歴:iTQi国際結流味覚コンテストで「優秀味覚賞」を6年連続3ツ星受賞。
組合が指定した熟練の限られた者のみによって生産。
【特級・新】大丸松坂屋・西部そごう
【特級・ひね】高島屋・西部そごう・東急・阪急
【特級・大ひね】高島屋・大丸松坂屋・西部そごう
紫帯:縒つむぎ
麺の細さ: 0.70〜0.80mm
原材料:北海道産小麦粉のみ
製造時期:12月〜翌3月
北海道産小麦を使用しもちもちした食感が特徴。
五つ星ひょうごに選定されています。
【縒つむぎ・新】高島屋・大丸松坂屋・西部そごう・東急・阪急
【縒つむぎ・古】西武そごう
銀帯:播州小麦
麺の細さ:0.90〜1.10mm
原材料:兵庫県内で生産された小麦「ふくほのかとゆめちから」の絶妙ブレンド
製造時期:11月〜翌3月
兵庫県手延素麺組合の120周年を記念して
揖保乃糸と県内小麦生産農家のコラボによってできました。
【播州小麦・新】高島屋・阪急・阪神
【幡手小麦・ひね】-
金帯:熟成麺
原材料:小麦粉
麺の細さ:0.70〜0.90mm
製造時期:12月〜翌3月
厚生労働省認定の国家資格である「製麺技能士」有資格者がてがけ、
製造後1年間、組合専用倉庫でゆっくりと熟成させています。
【熟成麺・新】大丸松坂屋
【熟成麺・ひね】西武そごう・近鉄
【熟成麺・大ひね】西武そごう
赤帯:上級
麺の細さ:0.70〜0.90mm
原材料:小麦粉
製造時期:10月〜翌4月
受賞歴:iTQi国際結流味覚コンテストで「優秀味覚賞」を6年連続3ツ星受賞。
揖保乃糸の中でも伝統製法を守り続けた歴史のある手延そうめん。
価格も手ごろで家庭用に。全生産量の約85%を占めています。
【上級・新】西武そごう・近鉄
【上級・ひね】はりま製麺
赤紫帯:太づくり
麺の細さ:1.10〜1.50mm
原材料:北海道産小麦「きたほなみ」
製造時期: 5月・9月
少し太くすることでここちよい歯切れが楽しめます。
【太づくり・新】はりま製麺
【太づくり・ひね】-
群青帯:上撰
原材料:厳選された小麦粉の胚乳中心部。
製造時期:12月〜3月
麺の細さ:0.70〜0.90mm
精製度が高いので麺が白く仕上がっています。
【上撰・新】大丸松坂屋
【上撰・ひね】にしはりま特産館
青帯:夢双
原材料:オーストラリア産小麦と数種類の国内産小麦を50%ブレンド
製造時期:12月〜翌2月
麺の細さ:0.70〜0.90mm 400本
期間・数量・生産者とすべてに限定のこだわりのそうめんです。
【夢双・新】はりま製麺
【夢双・ひね】-
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