2014年05月22日
経口摂取とQOL
重度の摂食・嚥下障害の方で
VF(=嚥下造影検査)を繰り返し、
最終的に経口摂取不可で
NG(=経鼻的経管栄養法)
やPEG(=胃ろう栄養法)といった
代替・代償的栄養に頼らざるを
得ないケースが臨床では見受けられます。
本日は経口摂取が人生の質、すなわち
QOL(=Quality of life)に与える影響を
私なりに考察してみます。
人生にとって「食べる」ことは、
生きるうえで必要不可欠な行為であり、
個人差はありますが、少なくとも
日々の生活の豊かさに寄与する
要素の一つだと私は思います。
人は二度と「食べられない」
という事実を突きつけられた時
何を思うのでしょうか?
私ならば、リハビリによる改善の余地がなく、
食べられないならば生きている
意味がないと思います。
食べることで誤嚥性肺炎のリスクが
あるのなら、いっそ潔く美味しいモノを食べて
死にたいと思います。
同様の願望がある方が、私の勤務する
施設でもいらっしゃいます、
それは、私一個人としてはYESですが、
施設の特性及び医療従事者の立場からすると
NOとなります。
リスクがある経口摂取を断行することは
刹那的に本人にとっては幸せかも
しれませんが、同時に誤嚥性肺炎を
繰り返す茨の道を選ぶことにもなります。
ですので中〜長期的に考えると、
幸せといえるのかは疑問です。
家族としてもどんな形であれ、本人には
生きていて欲しいという声が
大半を占めるでしょうしね。
非常に難しい問題であり、ありのままの
葛藤を書いてしまいましたが(苦笑)、
このように経口の可否は患者様の予後
のみならず、退院後の家族関係者との生活
をも左右するものであることは明白です。
その意味では我々言語聴覚士の責任は
重大です。役割としても下記の
ようなものが挙げられます。
・摂食・嚥下訓練による機能改善。
・適切な食事環境・食事形態の調整。
・代償的嚥下法の指導。
・全身(栄養)状態の観察。
・口腔ケアの徹底。
これらを様々な知識と技術をもって
誤嚥性肺炎の回避に努め、
可能な限り経口摂取能力を
維持・向上させなければいけません。
VF(=嚥下造影検査)を繰り返し、
最終的に経口摂取不可で
NG(=経鼻的経管栄養法)
やPEG(=胃ろう栄養法)といった
代替・代償的栄養に頼らざるを
得ないケースが臨床では見受けられます。
本日は経口摂取が人生の質、すなわち
QOL(=Quality of life)に与える影響を
私なりに考察してみます。
人生にとって「食べる」ことは、
生きるうえで必要不可欠な行為であり、
個人差はありますが、少なくとも
日々の生活の豊かさに寄与する
要素の一つだと私は思います。
人は二度と「食べられない」
という事実を突きつけられた時
何を思うのでしょうか?
私ならば、リハビリによる改善の余地がなく、
食べられないならば生きている
意味がないと思います。
食べることで誤嚥性肺炎のリスクが
あるのなら、いっそ潔く美味しいモノを食べて
死にたいと思います。
同様の願望がある方が、私の勤務する
施設でもいらっしゃいます、
それは、私一個人としてはYESですが、
施設の特性及び医療従事者の立場からすると
NOとなります。
リスクがある経口摂取を断行することは
刹那的に本人にとっては幸せかも
しれませんが、同時に誤嚥性肺炎を
繰り返す茨の道を選ぶことにもなります。
ですので中〜長期的に考えると、
幸せといえるのかは疑問です。
家族としてもどんな形であれ、本人には
生きていて欲しいという声が
大半を占めるでしょうしね。
非常に難しい問題であり、ありのままの
葛藤を書いてしまいましたが(苦笑)、
このように経口の可否は患者様の予後
のみならず、退院後の家族関係者との生活
をも左右するものであることは明白です。
その意味では我々言語聴覚士の責任は
重大です。役割としても下記の
ようなものが挙げられます。
・摂食・嚥下訓練による機能改善。
・適切な食事環境・食事形態の調整。
・代償的嚥下法の指導。
・全身(栄養)状態の観察。
・口腔ケアの徹底。
これらを様々な知識と技術をもって
誤嚥性肺炎の回避に努め、
可能な限り経口摂取能力を
維持・向上させなければいけません。
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