斜め上を行く言語聴覚士の日々

皆さんこんばんは。前回から久しぶりに短期間での
更新を行うことができました。

その理由は、今月は彼女が来月個展に
向けての制作活動に充てる
期間となっておりますので、その間
集中して一人の時間増やすからなのです。

さて、数少ない更新を有意義に
使いたいということで、今日は『癌（がん）』に
ついて勉強したいと思います。
『癌（悪性腫瘍）』という言葉自体は我々が
日常的に聞き慣れているものですね。


癌は生命保険でもよく言われていますが、
日本人の死亡原因として1981年以来第一位です。

死亡率は減少傾向ですが、年間死亡人数は
約30万人と言われており、年間死亡人数の
約3分の1と言われているようです。


そんな、癌の特徴は3つあります。

�@自律性増殖
⇒癌細胞はヒトの正常な新陳代謝の都合を
　 考えず、自律的に勝手に増殖を続け、止まることが無い。
�A湿潤と転移
⇒周囲に染み出るように広がる（湿潤）と共に
　 身体のあちことに飛び火（転移）をする。
　 ※リンパ行性転移、直接湿潤、血行性転移。
�B悪液質
⇒癌細胞は他の正常組織が摂取しようとする
　 栄養をどんどん摂ってしまい、身体が衰弱する。
　※ちなみに、良性腫瘍では�@は起こすが、�A�B
　　を起こすことは無い。

この特性から、癌患者には考えて
栄養を与えなければいけない
という事がいえるのではないでしょうか。


癌の治療法は大別すると
４つ程、挙げられます。

�@手術療法
⇒切除術、再建術、所属リンパ節郭清（＝取る）術。
　 根治療法として、緩和的療法の一つとして用いられます。
�A放射線療法(Radiation therapy)
⇒放射線を腫瘍に照射し、細胞の分裂能力をなくす。
　 細胞が自ら死んでいく（＝アポドーシス）現象を増強。
�B化学療法(Chemo therapy)
⇒腫瘍細胞を減少させる目的で薬品を投与。
　 化学療法の効果は治癒、又は生存率の延長（一般的には
　 ３ヶ月以上の生存が期待できる）及び緩和。
　 ※副作用として、嘔吐や脱毛、肝臓・腎臓機能低下etc。
�CIVR(Interventional radiology)
⇒レントゲン、CT、超音波など画像誘導下において、針や
　カテーテルを用いて行う経皮的手法及び治療行為の総称。


がんに関連するスケールは
主に２つです（詳細は割愛します）。

�@進行度を表す「TMN分類」
�A全身状態を段階的に表す「ECOGの5段階分類」

これらを踏まえた上で、癌患者様への
リハビリテーションとはどのよう行っていくべきか？
この点に関しては、ターミナルや
急性期〜亜急性期の現場経験が
浅いものでうまく文章にまとめられません。
日々勉強ですね。