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2016年01月12日

実習生は自身の鏡

新年早々、私の職場では後輩に
実習生さんが付いています。
しかもその方は私よりも年上で、
その後輩にとっては
一回り以上も年上となっていますので、
指導しずらい立場かと思っています。

私もおととしに初めての実習生を
受け持ちましたが、知識の再学習の
きっかけとなり、指導の難しさを実感した
機会でもありました。


実習についての技術的な話は
過去の記事でも触れていますので、
興味がある方はご一読願います。

@実習生指導のコツ
A評価or臨床実習のノウハウ

さて、今日の話は実習に対しての
間接的な話をさせて頂きます。
若干妄想を交えて話しますので
全て鵜呑みにしないでくださいね(苦笑)。


近年、養成校では実習の内容に
よって合否の判定する事を廃し、
無条件で合格させるところが
増加傾向となっています。

詳しい背景は分かりませんが、
一因として実習の厳しさから
学生が中退するケース
が多く見られるからではないかと
私は推測しています。


無条件合格の場合、学生にとっては実習に
対する精神的負担が圧倒的に軽くなり、
学習に取り組みやすい環境になる反面、
無気力や向上心に乏しい姿勢で
臨む可能性も否めません。

また、資格取得後も机上の知識は
有していても実際の臨床技術が伴わない
といった弊害もあるのではないでしょうか?

その意味では、実習は臨床に
対応した技術・人物像を修得及び形成
していく貴重な機会といえます。


バイザーの立場から、学生に対して
成長の責任感を感じてストイックに
接する事は必ずしも間違いとは言えませんが、
程度問題だと私は捉えています。

「褒める」ことも「否定する」ことも
指導上は必要なことです。但し、いずれにしろ
そこには必ず学生が納得できる「理由」が
介在するべきだと考えます。


学生が実習を終えて、資格を取得し
自身のセラピスト像を構築していく過程で、
過去に接したバイザーを参考にすることが
多いのではないでしょうか。
すなわち学生は我々バイザーの『鏡』なんですよね。

学生の未来を想像しながら、バイザーとしては
自分の指導や思想がどのような
影響を与えるのか、自己フィードバックする事も
時に必要かと思います。

学生の方も、バイザーの良い部分は
吸収して悪い部分は反面教師にして
くださいね(笑)。
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