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2015年01月28日

拒食の方への対応策

今日は言語聴覚士の方々に向けて
綴りたいと思います。テーマは
臨床上頭を悩ませる「拒食」と
その対応策についてです。

食べてもらいたいけれど、
強い拒否をする方の背景には、
味の嗜好の偏りが強い、
活動性が低い為、食欲が低い、
味覚異常、鬱病がある等々
様々な要因があります。


実際にそのようなケースに遭遇した際、
私の経験を下に、必ず効果があるとは
言い切れませんが、試してみる価値はある
という程度の対応策を幾つか挙げてみました。


【拒食への対応策】

@臥床傾向で活動性が低い場合
 ⇒日中の離床時間延長。
 ⇒意図的に(一時的に)空腹・飢餓状態にする。
 ⇒付加食品併用による少量高カロリーの食事提供。


A味覚異常や味の嗜好の偏りが強い場合
 ⇒亜鉛の積極的摂取、認知機能へのアプローチ。
 ⇒本人嗜好の食物情報の取得&家族持参。
 ⇒リスクの範囲内で食形態の柔軟な調整。
 ⇒食前・食後の口腔ケアの徹底。

  
B精神疾患や心理的拒否
 ⇒服薬状況・副作用の確認及び調整。
 ⇒脱感作、当人が嫌がる事をしない等。
 ⇒家族に直接介助をしてもらう。
 ⇒大部屋での食事環境下での促し。
 ⇒抑制や介助・医療行為によるストレス有無の確認。



以上、多くの症例で拒食の原因は
一つではなく、複合的に生じている
ケースが多いと感じています。
また、原因によっては一朝一夕では
改善困難なものも見受けられます。

食べないからといって安易に代替栄養に
頼るのではなく、患者様の身になって考え
根気強く経口摂取を維持していけるような
姿勢が医療従事者には必要であると考えます。
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