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2014年06月12日

三宅式記銘力検査

近頃、疲労が蓄積しています。
言語聴覚士の在職数は
過去最多なのですが、私の所属している
介護部門のマンパワー不足
が一向に解消されず、現状打開を
しない上層部の仕打ちが理解できません。

内輪な愚痴をブログでこぼしてスミマセン。
さて、本日紹介しますのは三宅鉱一、
内田勇三郎らによって1923年に
考案された言語性記憶検査である

三宅式記銘力検査


例のごとく、検査方法や解釈など
について下記にまとめてみました。


【目的・特徴】
 ⇒言語性の短期記憶や短期記憶を学習し
  固定化する能力(対連合記憶)、注意障害を検査。
  有関係・無関係対語共に各0〜10点。


【施行時間】
 ⇒約15〜20分。

【内容】
 ⇒有関係対語と無関係対語各10組の単語を
  聴覚的に検査者が呈示した後、直ちに想起させる。

 ⇒1回目に全部正しくない場合は、同一の
  課題を最大3回まで施行し、正答を採点する。

  ※予め検査にない対語でテストの要領を説明。 
  ※反応が無い時は10秒間待ち、それでも
    回答が得られない時は「忘却」とする。


【判定方法】
 ⇒標準化されていないので平均目安(松本ら 1975)
   数値との乖離で判断する。
 ◎有関係対語
   第1回:8.5点 第2回:9.8点 第3回10点
 ◎無関係対語
   第1回:4.5点 第2回:7.6点 第3回8.5点



尚、対語のリストは1977年に改変された
東大脳研式の対語リストが最も
広く用いられています。

この検査は主に臨床上は、頭部外傷などの脳損傷を
きたす疾患やアルツハイマー型を中心とした
認知症に用いられることが多いようです。

しかし検査自体が簡易で標準化も
されていない為、この検査単体だけでなく
他の短期記憶検査と併用して
総合的に記憶能力を評価するのが望ましいですね。
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