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2022年11月28日

粉河寺(こかわでら)は、和歌山県紀の川市粉河にある粉河観音宗の総本山の寺院

粉河寺(こかわでら)は、和歌山県紀の川市粉河にある粉河観音宗の総本山の寺院。山号は風猛山(ふうもうざん、かざらぎさん)。本尊は千手千眼観世音菩薩。西国三十三所第3番札所。伝承によれば創建は宝亀元年(770年)、大伴孔子古(おおとものくじこ)によるとされる。

本尊真言:おん ばざら たらま きりく そわか

ご詠歌:ちちははの恵みも深き粉河寺 佛の誓ひたのもしの身や

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本尊
粉河寺の本尊千手観音像は絶対の秘仏とされ、公開された記録はない。このため西国三十三所の札所などで見かける粉河寺の本尊の模造像や絵については、それが本物と相違しているか証明できる者はいないとされている。日本の仏教寺院では、本尊が秘仏である場合、「お前立ち」と称する代わりの像を本尊厨子の手前に安置する場合があるが、粉河寺においては「お前立ち」像も秘仏である。本尊像は火災を避けるために本堂下の地中に容器に入れて埋められているとされる。「お前立ち」像は年に一度、12月31日に僧籍にある関係者が掃除のために開扉するのみで、在家の者が拝観する機会はない。なお、内陣背面(後戸)に安置された「裏観音」と称する千手観音立像は拝観可能である。

2008年(平成20年)から2010年(平成22年)にかけて、花山法皇一千年忌を記念して、西国三十三所のすべての札所寺院において秘仏の結縁開扉が行われているが、粉河寺の本尊像はこの際にも開扉されることはなく、2008年(平成20年)10月に特別開扉されたのは、本堂の隣の千手堂の千手観音像である。なお、寺には高さ33センチメートルほどの木造の菩薩像頭部(11世紀頃の作)が所蔵され、これが旧本尊像の頭部であるともいわれている。

本堂後戸(うしろど)安置の千手観音立像は、2016年(平成28年)6月 - 7月に和歌山県立博物館で公開され、2020年(令和2年)7月 - 9月に京都国立博物館で開催される「西国三十三所草創1300年記念 特別展 聖地をたずねて ─ 西国三十三所の信仰と至宝 ─ 」にも出展される。

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本堂

境内
JR粉河駅から徒歩10分ほどのところに大門が建つ。大門をくぐると参道は右手に曲がり、参道の右側は川、左側には本坊などの諸堂が並ぶ。参道の先には中門が建ち、そこからさらに一段高く造成された平地に本堂、千手堂などが建つ。本堂前の斜面は巨石を並べた庭園(国の名勝)になっている。

本堂(重要文化財)
西国三十三所の寺院の中で最大級の堂である。中門の先、一段高くなった敷地に建つ。享保5年(1720年)再建。本尊千手観音(秘仏)を安置する二重屋根の正堂(しょうどう)と、礼拝のための一重屋根の礼堂(らいどう)を前後に並べた形式になり、西国札所として多数の参詣者を収容する必要から礼堂部分を広く取っている。外観は高さの違う入母屋屋根を前後に並べて千鳥破風を付し、さらに唐破風造の向拝を正面に付した複雑な構成になっている。礼堂は入母屋造単層、本瓦葺き。柱間は正面9間、側面4間で、前半分の2間分を建具を設けない吹き放しとし、参詣者用の空間としている。正堂は入母屋造重層、本瓦葺き。柱間は正面7間、側面6間で、前方の2間分は礼堂に組み込まれている。様式的には、虹梁形の頭貫や台輪を使用する点、正堂の組物を詰組とする点など、細部に禅宗様の要素がみられる。正堂内部には正面3間、側面3間の内陣を設ける。内陣の正面1間分は須弥壇とし、千手観音の眷属である二十八部衆像と風神雷神像計30体を左右15体ずつ安置する。その奥の正面2間、側面2間は千手観音像の安置場所で、扉と壁で囲まれた閉鎖的なスペースとする。その内部は公開されていないが、土間床とし、中央に六角形の厨子を安置する。ここに安置する千手観音像は「お前立ち」像とされ、真の本尊は本堂下の地中に埋められているという。

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大門

文化財
国宝
紙本著色粉河寺縁起絵巻 1巻(絵画) - 1953年(昭和28年)3月31日指定。詳細については「歴史」節で前述。鎌倉時代初期の作と思われる。当時の生活の様子がわかる風俗資料としても貴重なものである。全巻にわたり、料紙の上端と下端に焼損痕があり、絵や詞書の一部が失われている。京都国立博物館に寄託。
重要文化財
粉河寺 4棟(建造物) - 1996年(平成8年)12月10日指定。
本堂 附:指図3枚および文書1紙[12] - 正徳3年(1713年)の火災の後に再建された。
千手堂
中門 附:棟札1枚
大門
国の名勝
粉河寺庭園 - 1970年(昭和45年)4月23日指定。

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中門

交通アクセス
和歌山線(JR西日本)粉河駅下車徒歩10分
阪和道の和歌山ICから国道24号を東へ、粉河交差点を左折、1.1kmで大門前

所在地 和歌山県紀の川市粉河2787
posted by Kazu at 09:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 和歌山県
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