石嘉波神社(いしかじんじゃ)は、沖縄県国頭郡本部町瀬底島にある神社であり、字瀬底の小字石嘉波村落(方言:イッチャファ)の東南方の小高い森一帯を指す。一帯は御嶽タキサンとも呼ばれている。 根所・神アサギも石嘉波神社(御嶽タキサン)に含まれる。
概要
字瀬底の小字石嘉波村落(方言:イッチャファ)の東南方の小高い森一帯が、石嘉波神社である。森の中にコンクリート造りの祠があり(1928年7月28日建立)西側入口に鳥居が建っている。
神社と呼ばれているが、根所・神アサギも石嘉波神社(御嶽タキサン)を指す森一帯に含まれる。
歴史
石嘉波村は伊野波間切創設時からの古村であり、元は健堅村に隣接した石嘉波にあったが、蔡温の山林政策で、尚敬王代の1736年(乾隆元年)に瀬底島の東側に村移しさせられた。石嘉波神社はその際、村人によって作られた拝所である。
以後、村は石嘉波村として存続したが、1903年(明治36年)県令第36号によって石嘉波村が瀬底村に合併して一村となり、さらに1908年(明治41年)本部間切瀬底村から本部村字瀬底に改められ、次いで1940年(昭和15年)本部町字瀬底となった。
石嘉波村落の御嶽タキサンも旧石嘉波村落へのお通し御嶽であり、祭祀も現在に至るまで瀬底村落とは別々に行われている。旧七月二十日には「ウークイ(ウフユミ)」という、豊漁・豊作の感謝と予祝御願を中心に村人の健康、繁栄を御願する儀礼が行なわれる。
なお、『琉球国由来記』(1713年)には「石嘉波村、前之嶽・神名マツノワカッカサノ御イベ、ヨネフサキ嶽・神名カネマツ司ノ御イベ、アラサケ嶽・神名イシノ御イベ」と記されているが、特定出来ない。
根所
根所
根所(方言:ニードゥクール)は、タキサンの北側約30メートルのところに位置する。間口2メートル、奥行160センチメートル、高さ2メートルの破風型コンクリート造りで、祭神は根所火神である。
神アサギ
神アサギ
神アサギとは神を迎え招宴をする場所のことをいう。
石嘉波神社の神アサギは根所の西側、一段低いところにある。柱はコンクリート、屋根はセメント瓦葺きで造られている。
所在地 沖縄県国頭郡本部町瀬底2261
位置 北緯26度38分47.2秒 東経127度52分8.7秒
主祭神 根所火神
創建 1928年(昭和3年)7月28日(旧暦6月12日)建立
別名 御嶽タキサン
例祭 ウークイ(ウフユミ)
2024年03月03日
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