五坊寂静院(ごぼうじゃくじょういん)は、和歌山県伊都郡高野町にある、高野山真言宗の寺院。高野山(金剛峯寺)の子院の一つで、高野十谷のうちの一心院谷に位置する。
概要
寺伝によると「妙法蓮華経」に因む、妙智坊・法智坊・蓮智坊・華智坊・経智坊という宿坊があり、これらを一心院としたのが明寂上人であるという。その後、行勝上人が相伝し、貞暁上人が五坊寂静院と改称したという。後醍醐天皇・後村上天皇・後土御門天皇・後柏原天皇などの歴代天皇より綸旨を賜り、勅願寺となった。平安時代以降、高野山を構成した高野三方の学侶方に属し、相当な有力寺院であった。
歴史
1198年(建久9年)八条女院は、不動堂・八大童子像・不動明王像を寄進する。
1223年(貞応2年)貞暁上人は、伽藍を再建し、五坊寂静院と改称する。
1248年(宝治2年)日蓮が遊学する。
1908年(明治41年)不動堂・八大童子像・不動明王像を金剛峯寺へ移設する。
1940年(昭和15年)火災により、本堂が焼失する。
1967年(昭和42年)中宮寺旧本堂を五坊寂静院へ移築する。
文化財
重要文化財(国指定)
木造阿弥陀如来及両脇侍立像
絹本著色不動明王三童子像
所在地 和歌山県伊都郡高野町高野山684
位置 北緯34度12分59.9秒 東経135度34分53.1秒
山号 高野山
宗派 高野山真言宗
本尊 阿弥陀如来
創建年 伝・1198年(建久9年)
開山 伝・明寂上人
開基 伝・八条女院
文化財 阿弥陀如来及両脇侍立像(重文)ほか
2023年03月25日
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