夕暮れのイーフビーチで一人佇んでたら、「久米仙人って知ってる?」という年配の方が声を掛けてきました。
仙人かゼウスかってくらいやたら仰々しい杖を持って。
「いえ、知りません...」と答えると「じゃあネットで調べてみて!」と言われました。
ちょっとややこしい人に捕まった感。
何その亀仙人のパチモンみたいなヤツ?
この手の声を掛けてくる輩は一体何が目的なのかが分からないと不気味です。
自分は海外でも騙されたり怖い思いをした経験が結構あるので、こういう時はまず相手の真意を探ります。(か逃げます)
今回は言われるがままにスマホで調べると、結構出てきました。
どうやら鍾乳洞のガイドを生業としている方のようです。
鍾乳洞と言えば地図には載ってましたが、詳細がなかったので大したコトないだろうとスルーしてたスポットです。
しかもこの日1日久米島を周ってて暗くなってきてるし、明日の朝のフェリーで帰るので
「鍾乳洞には行く時間がないので残念です。ではまた何処かで!バイバイキ〜ン!」
と話を打ち切ろうとしたんですが、「フェリー乗るまでの明日の朝ならどう?」とか食い下がってきました。
いよいよややこしいなぁ、逃げたいなぁ...、とか思ってたんですが、話を聞いてると
・そんなに面白いアクティビティなら行ってみてもいいかも
・朝宿まで迎えに来てくれてフェリー乗り場まで送ってくれる
・ガイド料1000円で安い
・色々話すとクセは強いけどそんなに悪い人じゃないっぽい
というコトで鍾乳洞のガイドをお願いするコトにしました。
後でネットで「久米仙人」を調べたら結構良かったという肯定的な書き込みが多かったのでちょっと楽しみになってきました。
しかもこの久米仙人、結構レアキャラ(SSR)で予約も出来ないし、案内してもらうには偶然エンカウンターするしかないですし。(※高確率でヤジャーガマ周辺には出没するようです)
ハブを捕まえる仙人(役場にハブ持って行ったら2000円もらえるらしい)
仙人は「人から『怪しい』とよく言われる」と仰ってましたがどこからどうみても怪しいです。
逆に誰が「普通ですよ!アイデンティティ、皆無!」ていうんですかね?
この手のキャラはアレですわ、怪しいと言われるのが嬉しいタイプだと直感しましたね。
なので後述するように厳しめの言葉で攻めてあげると喜ぶようです。
で、次の日の朝、ちゃんと久米仙人が宿まで迎えに来てくれて、久米島で2番目の見どころだというヤジューガマ(鍾乳洞)に連れて行ってもらいました。
ちなみに久米島で1番の見どころ「はての浜」だそうです。
理由は「ビキニギャルがワンサカいるから」だそう。
ギャル、て...。
これは二番目というのを言っておいたら絶対一番はどこか聞いてもらえるという、仕込まれた確信的なネタですね。どう考えても。
で、一番ははての浜、と言って「あぁやっぱり!」となった時に「ギャルがいるから!」とスコーンと落とすという...
「ギャフン!」て言いそうな昭和ネタですわな...。
後から分かったんですがどうやら若い女性全般をギャルと呼称しているようです。
つけまが長くて茶髪の女子が好み、というあのギャルが好物とかではなさそうです。
そんな感じでユルユルの小ネタを結構挟みながら仙人とおっさん、2人で鍾乳洞を見学してました。
内容はネタバレになるんでココでは伏せておきますが、メディアではあまり取り上げないこのヤジューガマ鍾乳洞は実際久米島に来たら絶対に行くべき!です。
自分の中では圧倒的に久米島一番の観光スポットでした!
ホントにガイドブックには載ってないのが不思議なくらい見応えがあります。
日本の三大鍾乳洞は見たコトありますが、それ以上でした!
ヤジューガマ
案内してる時もダジャレトークとか昭和テイストなジョークをガンガン飛ばしたり、仙人を呼称するだけあって(胡散臭い)妖術(?)を使ったりと、たまにウゼぇ....てなる時もあるんですが、だんだんと仙人のキャラ特性が分かってきたし、もう最後のオチが何かも予想出来るようになってきたんで、最後の方は「もうええわ!」「やかましいわ!」というツッコミを入れてましたけども!
でも仙人のハートは結構デリケートに出来ていて、ネット上で色々叩かれると相当凹むそうですし、そんなワケで距離感を縮めて慣れてくるまでは手加減した突っ込みを入れないと仙人、凹みます。ガチで。
何て面倒臭い...。
仙人にくぎを刺されたので仙人ネタの数々はココ(ネット)では言えないですが、興味ある方は是非久米仙人にガイドしてもらってください。
久米仙人によるヤジューガマのガイド、パソコンが得意じゃないらしいので予約とか受け付けてないし、携帯電話もないし勿論スマホもないので偶然に出会うのを期待するしかないですけど!
ビジネスモデルとして自分が鍾乳洞探検ガイドをWebから誘導して上がりの何%かをもらうというスキームを提案しておきました!
ただ、観光局かガイドのライセンスみたいなのを持ってないし、保険も入ってない、と言ってたのが気になりますがね...。
本当にボランティア並の料金で案内してもらえるし、根は真面目な人だと思います。もちろん主観ですが。
特に若いキレイな女性(ギャル)はタダで案内してくれるようです。
自分はおっさんなのでガイド料は有料で1000円、とオファーされました。が、実際鍾乳洞が思いがけず良かったので2000円を手渡しました。
内容的に2000円でも安いと思いましたがね。(フェリー乗り場までのタクシー代が1000円ちょっとするし)
自分1人では怖くて絶対鍾乳洞の奥までは行けてないと思いますし、行くチャンスをもらったのにはすごく感謝しています!
最後、フェリー乗り場まで送ってもらったんですが、握手しようとしたら断られたし、「何やねん...」と思ってたら別れた後、フェリーの乗船口に先回りしていて見送ってくれるという茶目っ気あって可愛い(?)一面もあるんで憎めないキャラでした。
ジョークは結構寒いですけどね!(とか書くとインターネットないのにどこかで情報入手して凹むという...)
そして今日もどこかで久米仙人は観光客に声を掛けている...
「久米仙人って知ってる?」
と。
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