2018年10月19日
単純に疑問:人口減少社会の未来はどうなるのか?
まだ引っ張ってるのか、という感じもしますが、再び人手不足ネタで、疑問に思ったこと。
人手不足の根っこには、人口減少があるわけだが、人類は過去に人口減少を経験している。中世ヨーロッパの時代だ。
人口減少社会について少し調べてみたところ、今も人口減少社会が危ぶまれているが、1300年頃からも、黒死病や大飢饉の影響で、人口減となった時期がある。
人口減ということは、社会構造にも変化が…? と思ったら、あった。
中世から食肉の消費量が増えたという記述が。 非常に端的に言えば、人口が減って人手不足になったが、広大な土地はある。だがら、労働力が少なくても土地があればできる畜産の比重が、土地当たりの収率は畜産より高いものの労働集約的な穀物の栽培より大きくなっていったという。なるほど、経済合理的に産業構造が変わっていったということらしい。
転じて現在、人口が減って人手不足になりつつあるが、コンピューターの演算処理能力は相変わらずうなぎ登りに発達中だ。だから、AI活用が期待されていて、人手不足を補おうという考え方はわかる。でも、AI社会が到来した時、社会構造がどうなっているのか、わからない。なんとなく、社会構造が変わらない前提で話が進んでいるような気がして、ちょっと落ち着かない。
産業が変われば、働き方も社会構造も、人々の価値観までがらっと変わってしまうのではないだろうか?
中世ヨーロッパでは、荘園の支配力が弱まり、農奴(労働者)の待遇が向上した。中世都市が封建領主から独立し、自治都市になっていった時代でもあり、イタリア・ルネサンスも14世紀 - 16世紀と、この時期に被る。
(余談だが、食べるものが変わって、人体にも影響がでたのでは…と思っている。類人猿からホモサピエンスに至る人間の進化の歴史の中で、肉食化したというのが脳の発達に影響したという説があるそうだ)
AIで人手不足を補えば、みんなゆるく働いても生産性は向上する。人手不足を背景に、ブラック企業は淘汰されるだろう。でも、それだけだろうか? AIがアシスタントになって、一人でいろいろな仕事がこなせるようになれば、今のような労働集約的な企業の本社の必要性が薄れたりはしないだろうか?
企業の人手不足がAIで解消されてしまったら、次はどこで労働集約的な活動を実施するのだろう? 最近注目されているC to Cのビジネスプラットフォームがさらに発展して、第7次産業が生まれたりしないだろうか?
※農業や水産業などの第一次産業が食品加工・流通販売にも業務展開している経営形態を第六次産業というので、勝手にプラス1して第7と書いてみた
倫理観も、人間関係も、生活スタイルも、何かしら変わってくる気がする。
仕事上、10年後の消費者行動のような資料は読む機会があるが、「簡単で、便利で、パーソナルな購入体験が必要」は正しいと思うものの、それ以外にも何かある気がしている。
ここが深く押さえられていないと、企業の長期ビジョンが描き切れないのではないかと懸念はあるが、まだまだ疑問だらけ。難しいです。
人手不足の根っこには、人口減少があるわけだが、人類は過去に人口減少を経験している。中世ヨーロッパの時代だ。
人口減少社会について少し調べてみたところ、今も人口減少社会が危ぶまれているが、1300年頃からも、黒死病や大飢饉の影響で、人口減となった時期がある。
人口減ということは、社会構造にも変化が…? と思ったら、あった。
中世から食肉の消費量が増えたという記述が。 非常に端的に言えば、人口が減って人手不足になったが、広大な土地はある。だがら、労働力が少なくても土地があればできる畜産の比重が、土地当たりの収率は畜産より高いものの労働集約的な穀物の栽培より大きくなっていったという。なるほど、経済合理的に産業構造が変わっていったということらしい。
転じて現在、人口が減って人手不足になりつつあるが、コンピューターの演算処理能力は相変わらずうなぎ登りに発達中だ。だから、AI活用が期待されていて、人手不足を補おうという考え方はわかる。でも、AI社会が到来した時、社会構造がどうなっているのか、わからない。なんとなく、社会構造が変わらない前提で話が進んでいるような気がして、ちょっと落ち着かない。
産業が変われば、働き方も社会構造も、人々の価値観までがらっと変わってしまうのではないだろうか?
中世ヨーロッパでは、荘園の支配力が弱まり、農奴(労働者)の待遇が向上した。中世都市が封建領主から独立し、自治都市になっていった時代でもあり、イタリア・ルネサンスも14世紀 - 16世紀と、この時期に被る。
(余談だが、食べるものが変わって、人体にも影響がでたのでは…と思っている。類人猿からホモサピエンスに至る人間の進化の歴史の中で、肉食化したというのが脳の発達に影響したという説があるそうだ)
AIで人手不足を補えば、みんなゆるく働いても生産性は向上する。人手不足を背景に、ブラック企業は淘汰されるだろう。でも、それだけだろうか? AIがアシスタントになって、一人でいろいろな仕事がこなせるようになれば、今のような労働集約的な企業の本社の必要性が薄れたりはしないだろうか?
企業の人手不足がAIで解消されてしまったら、次はどこで労働集約的な活動を実施するのだろう? 最近注目されているC to Cのビジネスプラットフォームがさらに発展して、第7次産業が生まれたりしないだろうか?
※農業や水産業などの第一次産業が食品加工・流通販売にも業務展開している経営形態を第六次産業というので、勝手にプラス1して第7と書いてみた
倫理観も、人間関係も、生活スタイルも、何かしら変わってくる気がする。
仕事上、10年後の消費者行動のような資料は読む機会があるが、「簡単で、便利で、パーソナルな購入体験が必要」は正しいと思うものの、それ以外にも何かある気がしている。
ここが深く押さえられていないと、企業の長期ビジョンが描き切れないのではないかと懸念はあるが、まだまだ疑問だらけ。難しいです。
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