2015年11月13日
近江八幡へ(3)「琵琶湖大橋へ」
a.自分自身かと思った、異様に前下がりなサドルが気になるけど、
b.ヘルメット・サングラス・グローブの三点セットは自転車乗りの必需品ですけど、乗り始めの38歳当時はこんな感じですか、
a.ああ、息切れしてんのにくわえタバコで・・・テレビゲームのゴルフにはまってて、丸山茂樹と同じ帽子かぶって、ここは15番ホール、短い上り坂なんで打ち上げのPAR3、決めの1枚とったら「ナイスショット!」・・・でも、輪行はじめてからはタバコも吸わなくなったし、三点セットで身を守るように、
b.近ごろじゃ、小さいお子さんが自転車と一緒にヘルメットをかぶる光景も当たり前になりました、
a.せっかくならお母さんもかぶってほしいけど、まだ一度も見たことないなあ、親子でかぶるとかっこいいのに、
b.ところで、後ろのパチンコ屋、ものすごい色使い、ここまでやり切ると現代美術に見えてくる、
a.夜は光るし、もっとスゴイかも、
b.こちらも「スゴイ」から名前がついた「イーゴス108」、
a.ベトナムのどこで回ってるんかなあ、
b.さっそくありやしたぜ! 地元、大津市のかたがベトナムで活躍してるイーゴスを動画付きで紹介されてます、
http://oo24n.jp/archives/19687573.html
a.なるほど、遠い異国の地でガンバってんなあ、
b.閉園後もすぐ動かせるよう、社長さんがメンテ続けてホントに良かった、
「イーゴス君 ベトナム行っても がんばれよ」
b.さてようやく、びわ湖大橋のたもとへやってまいりました、
a.渡る前に道の駅へ入っておこう、
b.かかしも立派ですけど、バックの葦(ヨシ)もスゴイ長さ、これを編むと日除けのヨシズになるわけか、
a.安い中国産に押され気味やけど、今でもびわ湖のヨシズは人気根強く、京都の夏の必需品や、
b.ところで、アシとヨシってどう違うんですか、
a.もともとは「アシ」なんやけど、「悪し(あし)」を連想するんで、逆の「ヨシ」に読み変えたそうや・・・スルメをアタリメと言い換えるように、
b.「近江ワラ細工伝統工芸保存会」、漢字だらけや、
a.でも、これだけ並ぶと迫力あるな、
b.これなら、完全に売り物になりますね、いくらなら売れるかなあ、
a.そういえば、自分ら子供のころ、昭和30年代にはまだあったなあ、ワラで編んだ縄、
b.ええ割とふつうに使われてた、あと脱穀した籾殻(モミガラ)がリンゴ箱にびっしり入ってたり、
a.あのサラサラした感触思い出すなあ、のこり少なくなると底の方に腕つっこんでかき回すのが楽しかった、それにリンゴ箱も木の板で頑丈やった・・・おやじが子供の頃は勉強机にしたとか、
b.りんご箱で勉強か・・・
「学問は りんごの箱の 机から」
a.そして最大の目玉がコレ、ワラの龍、
b.ここまで来ると民芸というより芸術品、
a.内装の色合いとも良く調和してる、
b.展示は変わって近江の地酒コーナー、
a.右下の「サスケ」がひときわ目立つな、
b.忍者の里、甲賀の地酒です、
a.そう言われると字体も手裏剣みたいや、
b.道の駅の裏手はこんな感じ、
a.頑丈な木の床が気持ちいい、
b.きれいっすね、琵琶湖大橋って、
a.この橋のおかげでどれほどびわ湖サイクリングが楽しいことか、この橋を中心に8の字にルートが描ける面白さ、
b.それに橋の上からはこの見晴らし、
a.見晴らし用のバルコニーに芭蕉の名句がイラストで描かれてる、
b.「比良三上(ヒラミカミ) 雪指(サ)し渡せ 鷺(サギ)の橋」、比良三上(ヒラミカミ)ってなんすか、
a.向かって左手、険しくそそり立つ山なみが比良(ヒラ)山地、冬はここから雪まじりの強風がびわ湖へ吹き注いで対岸の近江富士、つまり三上山(ミカミヤマ)へ向かって白鷺(シラサギ)のように雪が飛んでく、
b.なるほど、それにしても「鷺(サギ)の橋」って、まるでこの橋を予見してたような、
a.ほんまや、今この橋に芭蕉が立ったら、どんな風に感じるんかなあ・・・
「芭蕉立つ 鷺(サギ)指し渡す 橋の上」