2015年10月29日
日生(ひなせ)の島をむすぶ橋(9)「吉井川を渡って家に帰ろう」
b.みなとの見える丘公園、ひるの1時40分、
a.まだそんな時間か、でも写真とりすぎて疲れた、
b.じゃあ日生駅から2時前ので帰りますか、
a.この距離ならいつでも来れるしな・・・それにしてもきれいな橋や、
b.この見晴らしをさらに引き立ててますね、
a.話はちがうけど、瀬戸内海で魚が取れないとか、
b.魚だけじゃなくて、牡蠣(カキ)とか海苔(ノリ)とか全体的にアカンそうです、20年ほど前からじわじわと、
a.海がこんなキレイになったのになあ、
b.逆にそれが原因らしいです、海中のプランクトンが減って、それが全体的な漁獲高(ギョカクダカ)を押し下げてるとか、
a.なかなか難しいもんやな、「瀬戸内海 きれいすぎても あかんのか」、
b.兵庫県はすぐそこですけど、いちおう岡山県なんで、
a.ああそうか、「瀬戸内海 きれいすぎても おえんのか」、
b.さて、自転車も袋詰めして日生駅の下りホーム、降りる駅は来た時と同じ大多羅(オオダラ)で、
a.いや、お気に入りの坂根(サカネ)合同堰(ゴウドウゼキ)を渡りたいんで、最寄りの香登(カガト)駅にしよう、
b.合同堰(ゴウドウゼキ)ってなんすか、
a.水を安定供給するため吉井川に設けられた大きなせき止め、この上が自転車歩行者専用の橋になってる、
b.無人駅の香登(カガト)に到着、強烈な西日、
a.秋本番で、ずいぶん日差しが低いなあ、ちょうど新幹線の線路が日よけになってるし、これにそって西へ進もう、
b.あれかなあ、吉井川の堤防、
a.うむ、そんでこれが例のアレ、
b.ガンダムみたいなビルがずらっと、手前から順に大きな番号が打ってある、
a.サンダーバードの基地みたいや、
b.合同堰を渡ると、さらにひなびた農村、
a.ずっと前に小学校も無くなったしなあ、でも吉井川を渡ると帰ってきた気分や、
b.しかし、ゴールの両宮山(リョウグウザン)古墳までまだ10キロ以上も、
a.ペリカやないけど田舎の10キロは都会の1キロ、すぐそこや、峠を越えればあとはフラット(=なだらか)やし、
b.しかし、山がちやなあ・・・