廻り田池のユニークな石碑
b.しかしこの廻り田池、ながめ良いのに、見てる人ぜんぜんいないっすね、
a.みな忙しいからな、
b.でもせっかくここまで来たんやし・・・そうか、クルマやバイクじゃ停まりにくいか、スピード出してるし、
a.自転車も素通りするほど人気ない池だけど、よく見ると人工的な農業用の池にしてはとてもステキなんだ、
b.みんな忙しいんすかね、
a.みな忙しいんや、色々とアレコレあってな、
b.というわけで、あとは紅葉峠へ向かうだけ、最短コースの直線路がありますが、
a.その道はバイクやクルマにお願いして、我々はより昔の風情をとどめる477号線をなぞり、郵便局の先にあるうす暗い池から左の小道へ分け入り、八木町神吉の歴史的集落へ向かおう、
b.ちょっと、入っていくのためらうほど内輪の雰囲気っす、この小道、
a.こんもりと姿の良い千歳山のふもとに高低差をともなってぎゅっとまとまった歴史的集落、神吉(カミヨシ)地区、
b.遠くから眺めても印象的な景色や、
a.集落内をゆっくり流すと、見晴らしが良くて、これまた清々(スガスガ)しい、たまに村人とすれ違うとちょっと緊張するけど、
神吉の集落から愛宕山を振り返る
b.それはきっと向こうもそうでしょう、赤の他人が立ち入る場所じゃない、って雰囲気ただよってます、
a.たしかにな、だから、迷惑かからないよう静かにゆっくり進んで行こう、
b.で、先ほどの直線道路にもどって、これをすぐ渡って、田んぼに下りていくこの道でいいんすか、
a.いったん下ってまた少し登る、あとは紅葉峠の展望台へ一気に下るだけ、
b.わずか30m登るだけで峠のピーク、標高390m、
a.ふもとは120mだから、下りは270mも、
b.30m登って270m下る、なんか得した気分、
a.ちなみに展望台は峠から100m下った地点、一時、ゴミ捨てがひどかったけど、地元の人々の努力が実って、捨てるヒトもパッタリ居なくなった、
b.きれいな東屋(アズマヤ)ですね、望遠鏡まである、それに眺めがハンパない、180度近いパノラマ、
紅葉峠展望台
a.亀岡盆地は霧の深いエリア、運がいいと雲海も見られるし、夕日が沈むころも素晴らしい、ただ人気の展望台なんで、他の人たちと被(カブ)ることも多い、
b.そんなときは、
a.ふもとの池にも東屋がある、眺めはそれなりだけど、
b.でもトイレありませんねえ、このあたり、
a.そう、最寄りのJR八木駅かその手前、桂川両岸の公園に簡易トイレがある程度、
b.さて紅葉峠からどうします?
a.JR八木駅から輪行するか、となりの吉富駅まで走るか、
b.吉富駅前には9号線へだててローソンあります、
a.道分かりにくいけど、コロッケが評判のスーパーマツモトもあったな、
b.桂川渡って右よりに少し入ったとこ、
a.勝手にマツモトマジックって言ってるけど、強気の値段設定ながら、客の絶えないスーパー、京都市内で今いちばん勢いのあるスーパーだけど、ここ亀岡盆地に一号店があるらしい、
b.八木町の店は個人まりして田舎のスーパーといった風情、京都市内のはデカいけどなあ、
a.京都市在住のおり、個人的には業務スーパーと西友を使い分けして、値段高めのマツモトへは寄らなかったが、時にどうしても寄りたくなることがあって、
b.レジの女性に片思いすか、
a.というより、ここのおはぎがうまくてなあ、あんこが絶妙にうまい、ぜんぶアンコにしてほしい、
b.評判のコロッケは?
a.たしかにうまいけど、自分で袋に入れるの面倒でな、あらかじめ何個か袋に入っててほしい、
b.それでトライアルの爆安コロッケよく買ってたのか、
a.100円で5個くらい入ってたか、
b.ちなみにウェブで調べると、岐阜県では今年4月時点で税込み一個17円、やっぱ安いっすね、
a.ここで一句、「コロッケも17円やトライアル」、
b.「マツモトのおはぎのあんこオレを呼ぶ」、
a.ところで、我々のチャリ旅はどこまで行ってんだ、
b.さあ、JR嵯峨野線、八木駅のあたりかと・・・
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