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2013年05月01日

帰還せよ!月の裏からエアロかな

b.だけど、この「プレゼンス」ってアルバム、不思議な音質ですねえ、理想的な録音状態じゃないような、

a.変わってる、まん中の音の成分をわざと省いて、高音と低音だけで、聴かせるような、たぶん録音技師から見たら異端とされるような教科書にはない変わった音質、でも、これほど、バスドラムをはじめ、楽器やボーカルの生々しさが感じられるアルバムもない、

b.音の硬い芯だけを残したような録音、これに近いような録音といえば、

a.思い浮かぶのは、エアロスミスの「Done With Mirrors」とYMOの「テクノデリック」、どちらもグループを代表する名盤だ、

b.「Done With Mirrors」が名盤っすか、全然売れなかったアルバムじゃないすか、

a.セールス的には完全に失敗してるけど、これがあって初めてエアロは再スタートが切れたんだ、このアルバムくらい、飾り気がなく初々しい音もない、

b.初々しいねえ、でも、

a.分かってる、それまでに全米のトップバンドに上り詰めてるのに、今さら「初々しい」てんだろ、だけど、じっさい彼らのファーストアルバム以上に初々しい・・・ドラッグや交通事故でメンバーが散り散りボロボロになって、すべて御破算になったあとの一発目、それがこの「Done With Mirrors」、全員麻薬中毒から立ち直って、初心に返ってもう一度、ひたすら音楽がやりたい、そんな前向きのオーラしか感じ取れない、ヒットしそうな曲は「LET THE MUSIC DO THE TALKING」以外にこれと言ってないけど、エアロの中でけっきょく一番これが気に入って聴いてるんだ、

b.そういえば一曲目は、エアロを脱退したリードギターのジョーペリーがソロアルバムでやった曲、「LET THE MUSIC DO THE TALKING」、

a.しかも、ギターソロのアドリブで、全米の頂点を極めた「ドロー・ザ・ライン」のリフも飛び出す、深刻なトラブルを乗り越えて全員が音楽する喜びにあふれてる、悪を気取ったり、売り上げ気にしたり、そんな余計なモノが洗い流されて、全員が素の状態で純粋に音楽と向き合ってる清々しさ、こんなアルバム作ろうと思ってもできない、もっともっと高く評価されるべきアルバムだ、

b.そう考えると、彼らを見舞ったドラッグ中毒や解散の危機も、完全に元が取れておつりまで来たわけだ、

a.インタビューに答えて、ボーカルのスティーブン・タイラーは長いバンド人生を振り返って「月の裏側まで行って戻ってきた」って言ってるけど、このアルバムがちょうど月の裏側になるんだろうな、

b.もうダメかと思われたその時、アルバム「Done With Mirrors」のジェット噴射が成功して、地球へ帰還することができたのか、

a.むろんそのころ地球じゃ、もうエアロは終わったと思われてたけど、そのころエアロは静かに地球を目指してたんだ、


YOUTUBEより
エアロスミス、通算8枚目となるスタジオアルバム「Done With Mirrors」(1985年)から

「LET THE MUSIC DO THE TALKING」、
http://www.youtube.com/watch?v=akpSPvjsshY


「THE HOP」
http://www.youtube.com/watch?v=sBUhLTwU8_0





Done With Mirrors

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¥1,500から
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テンション上がって危険だから、通勤通学中は聴かないでね!






posted by なおいのおじさん at 12:31| ロック
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