a.京都にずっと住んでたけど、この季節は両親といっしょに入学手続きや住まい探しなんかしてる新入生を見かけて、こっちまで初々しい気分になった、京都に不慣れなそぶりがハッキリ分かって、それがまた新鮮でもあり・・・
b.観光に事欠かない京都で始まる新生活か、ええなあ、
a.そんな新入生にピッタリな音楽はコレや、
b.ブラームスの「大学祝典序曲」か、
a.むかし学生のころ、4分1秒からファゴットで始まるこのテーマが、大学受験ラジオ講座のオープニングに使われて、広く知られるようになった名曲、
b.しかし、受からなかった者は、これ聴いてもっと落ち込むのでは、
a.そりゃそうや、そんな事もあろうかと、ブラームスにはこないな曲も、
b.悲劇的序曲か、名前からしてそれらしい、
a.これも大学祝典序曲に劣らぬ名曲、オマケに10分少々とコンパクトで聞きやすい、
b.コンパクトっていうと、ハイドン・バリエーションも短い変奏曲が次々登場して飽きませんねえ、「お好みあられ」みたいに色んな味が登場して、
a.ハイドン・バリエーションか、アンセルメ盤で17分03秒、これはどんなヒト向けかなあ、
b.そうすねえ、いろんな味が入ってるし、合格してもそうじゃなくても行けるんやないすか、
a.同じブラームスの交響曲第3番が静かに終わっていく、そのすぐ後にこれを流すと、シンフォニーが続いてるような錯覚が・・・ぜひ一度、ハイドン・バリエーションを第3シンフォニーの終楽章という位置づけで聴いてみてほしい、
b.ところで、ブラームスはクレンペラー盤じゃないんすか、
a.クレンペラー盤は録音も演奏もイマイチで、むしろ1972年のザンデルリンク盤が素晴らしい、
b.これひとつあれば他は要らないってやつですか、
a.うむ、同時期に録音されたシンフォニーの1番と3番も走者一掃のホームランや、
b.ところで、高校の頃ザンデルリンクに似てたってホントすか、
a.そう言われたこともあるが、後年ミスターオクレと呼ばれたことも・・・いったいどっちが真実なんや、
ドイツのシブい名指揮者、クルト・ザンデルリンク氏
吉本興業がほこる省エネコメディアン、ミスター・オクレ氏
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1972年、そのザンデルリンクがドレスデン・シュターツカペレを指揮したブラームスの交響曲全集。大学祝典序曲がないのは寂しいが、悲劇的序曲とハイドン・バリエーションは入っている。永遠の名演なり!
同じ録音で、第3シンフォニーとハイドン・バリエーションが滑らかにつながるこんなCDも。自分が買いたいくらいじゃ。
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