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b.コレって、もしかして、近道のつもりがじつは遠回りっていう最悪の選択じゃないすか、
a.かもしれないが、まあ僕はべつにかまわないし、
b.しかし、うろうろ迷ってる間にかれこれ2時間すよ、炎天下のなか走り続けて、しかも、まだぜんぜん先に進んでない、
a.まあ、最悪の場合はJR綾部駅から特急で殿様帰りじゃ、
b.もう50歳なんすから、熱中症とかくれぐれも無理せんといて下さいね、
a.了解つかまつりの助、いや、合点承知の助か、どっちでもええわ、
b.ところで、この近未来的な芝生公園はなんすか、
a.福知山の若者が最初にデートするといえばこの三段池公園をおいて他にない、
b.なんでそんなこと知ってるんすか、
a.よく分からんが、ふとそんな気がしたんや、
b.ウェブで見てみると、最初に丘のふもとの三段池を中心に公園が作られて、しだいに丘の上へ広がっていったようですね、
a.ぜんぶ見て回るとなると、半日がかりやな、
b.まさか、中を見て回ろうというのでは、
a.三段池だけでも見たいけど、まあいいか、でもなんかコレ気になるな、城跡みたいな、
b.行ってみますか、見晴らし良さそうやし、
a.猪崎(イザキ)城跡か、
b.明智光秀が川向かいに福知山城を築くまで、ここがメインのお城だったんすね、
a.どおりで眺めが良いぜよ、
「高いとこの眺めは、アアッ(と咳(セキ)をして)また格別でごわすな、・・・」梶井基次郎「城のある町にて」冒頭
b.あの橋はなんて名前なんすか、
a.音無瀬橋(オトナセバシ)というらしい、
b.それにしても、美しい橋ですね、
a.この角度からだとなおさら良いねえ、
「城跡のベンチにすわりアーチ橋」、
b.毎年8月15日にはこの橋の下流で北近畿最大の花火大会が開かれるそうです、
a.来週の木曜日か、いいなあ、ボクも行きたいなあ、
b.じゃあそろそろ先へ進みますか、
a.うむ、ずいぶん長居をしてしまったようじゃ、
b.音無瀬橋(オトナセバシ)のひとつ上流の橋を渡って、由良川(ユラガワ)左岸にそって綾部市方面へ向かいましょう、
a.なにかココロにしみ入る田園風景じゃのう、
b.どこにでもありそうな景色ですけど、向かいの丘や茂みが、えも言われませんねえ(=言いようがないほど美しいですねえ)、その横の住宅街も住みたいほど雰囲気が良いや、
a.おまけにミドリの田んぼにシラサギも点々とたたずんでる、コレを平和と言わずして何を平和と言えばええんや、
b.まあ、感動は分かりますが、ええかげん、先急ぎましょうや、
a.そやな、出来れば予定のルートを無事にたどってJR園部駅前に到着したいもんや、
b.というわけで、しばらく味気ない一本道をクルマと共にひたすら進み、以久田橋を合図に右折、踏切わたって、いざ峠道へ、
a.ちょっと、その前に線路わきのドラッグストアで大量のスポーツドリンクやカレーパン、つめたいコーヒーなど買わせちくりい、
b.ああそうでしたねえ、これからしばらくは、自販機すらないエリアだから、ちゃんと水分補給などしておかねば、
a.ああ、しかし何かここまででも良いような気がしてるんやが、
b.綾部から電車で帰るんすか、
a.だって炎天下、もう何時間走ってるんや、
b.今、午後1時過ぎなんで、約2時間半、
a.そうか、中途半端な時間やなあ、しゃあない、とにかく最初の峠まで行ってみよう、そこで風に吹かれて考えようや、先へ進むか、引き返すか、
b.まあその時の体調と相談して自由にして下さい、無理してもあまり意味ないんで、
a.そやな、仕事やないし、50になったし、猫の愛娘(マナムスメ)、家で待ってるし・・・
より大きな地図で 三段池公園から綾部市へ を表示
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