a.牛窓めざして遠くからこいで来たような、初々しく生き生きした雰囲気、青春やなあ、
b.しかし残念すね、こっちの高台コースを知らないとは、道なりにクルマが多い県道を下って行った、
a.牛窓で最高のルートなのに、もっと広めなければ、
b.というわけで、今回は牛窓サイクリングおいてイチオシの高台ルート、わずか2kmほどですが、
a.まず西の端っこからスタートやけど、いきなり変則的に急勾配の歩道を登り始める、これには訳があって、ここから西へとつながる細道が県道230&226号線へむすばれて岡山市や赤磐市へとつづく最高のサイクリングコースになってる、
b.ところで、この細い歩道を登ると道なりにさらに山へ登っていくルートもあるけど、これはどうなんすか、
a.残念ながら木々が生(オ)い茂って昼なお暗く、まったく見晴らしがない、もし走るなら、山頂のオリーブ園の帰りに熱中症対策で使う程度か、
b.しかし、この高台ルートは道がたっぷり広くてクルマも少ないし最高ですね、
a.ぜいたくなことに道が広すぎて、じっくり見晴らすには、反対車線のガードレールまで行かにゃならん、くれぐれも対向車に注意してほしい、
b.先ほどの県道39号線が牛窓の中心部へ下っていく、
a.突き当たりを左へ曲がれば県道28号線で牛窓港へ到着(トオチャコ)、あの道はいつも混んでるし海は見えないしあまり面白くない、
b.でも地図をよく見ると、県道以外にも面白そうな細い道が、とくに港の近くは、
a.たしかに、県道28号線エリアはまだまだ手つかずなんで、一度じっくり訪ねてみよう、
b.いちばん奥は小豆島(ショウドシマ)、その手前が前島、あのオレンジブラウンのカッコいい屋根はホテルか公民館のようにも見えるけど、
a.それが小学校なんだなあ、牛窓東小、
b.目の前が国立公園の海辺とは、なんて幸せな小学生たちなんや、
a.生まれ変わるなら、あの小学校で6年過ごしたい、毎日海をながめながら、
b.おばあさんが手前の畑で小さい耕運機をあやつってる、
a.ここの野菜は見るからに美味そうやなあ、
「海風や 牛窓野菜 芽吹く春」、
b.野菜に生まれ変わるなら、あのお婆ちゃんの畑がええなあ、
a.遠くに子供たちの歓声や海の波音を聞きながら、すくすく育つ牛窓野菜、そんな野菜なら生まれ変わってもいいなあ、
b.しかし、収穫されてすぐ食べられてしまう、
a.そうか、そりゃちょっと儚(ハカナ)すぎるな、
b.ミティリニ広場、舌かみそうや、
a.2kmほどの高台ルートの目玉、トイレもあるし、見晴らしもいいから、いつもクルマが止まってる、このベンチから海をながめてぼんやりするのが最高、
「ミティリニの ベンチで海を ぼんやりと」、
b.先ほどの小学校も右手にちらっと、
a.あの家に住みたいなあ、ここ走るといつもそう思う、
b.このアングルも良いっすね、段々畑ごしの港町、あの白い建物は、
a.ホテル「リマーニ」、すぐ横の波止場で火野さんが視聴者からの手紙を読んでたなあ、地元の釣り客と雑談したり、
b.ところで、このルートにはこんな大きな寺院も、
a.なぜだか怪獣が置かれてる、そのわけをウェブで調べてくれたまえ、
b.分かりませんねえ、ゴジラのようにも見えるけど、もしそうなら日本国民をさんざ苦しめてきた自分を反省して、このお寺で修行してるんちゃいますか、
a.なるほど、精進料理で体質改善し、座禅組みながら乱暴だった自分を反省してるんか、この牛窓の地で修行すれば、ゴジラも牛のように穏やかな怪獣になれるかもしれんなあ、しかしどうやって座禅すればええんや、体型が体型やで、
b.ところで、地図にはこのお寺から急坂を下る抜け道も紹介していますが、
a.うむ、お寺から港へ直結さす場合はこの細道が良い、昔からこの坂道でお寺に参ったような気配がしてとても味わいがある、逆にこの山のてっぺんにあるオリーブ園へ登って行くなら、このまま広い道を突き当たりまで走って左折、高低差120mほどの急登になる、
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