ということなんすけど、最初のカメラといえば、庶民の多くがそうであったように、清(キヨ)く正しく美しい清貧(セイヒン)のハーフサイズカメラ、オリンパスペンと、
そう、フィルムで1枚1枚大事に写真を撮ってた昭和40年代は、カメラがまだぜいたく品だった時代・・・フィルム代も節約したいから、35o判のフィルムを半分ずつ使って、倍の枚数撮影できるようにして大ヒットした一般庶民のコンパクトカメラ、
これなら、小学生が遠足に持って行っても、許されたんちゃいます、
家庭にもよるけど、自分ちはなんとかOK、
じゃあ、小学生が一眼レフを持つなんて、まずありえないというか、
あたりまえや、そんなんでけんのは、花形モータースの御曹司(オンゾウシ=おぼっちゃま)、花形 満(ハナガタ ミツル)くらいや、
で、そのあと、すかさず国民機とも呼べるコンパクトカメラが、やはりオリンパスさんから、
今度は35o判で、オリンパス・ミューという、カプセル型のコンパクトカメラ・・・そのカプセルの殻(カラ)の半分をスライドすると、電源が入って、レンズがにょきっと出てきて、撮影モードに入る、
じゃあレンズを保護するカプセルのカバーみたいなんが電源スイッチでもあると、
これだと冬場とか、厚手のグローブでも、スイッチが入ったことがわかるし、しまうときも、カチッとカプセルが閉じて、スイッチ切った感があって、このくり返しが、撮影のリズム感を生み出すきっかけ作りになって、手の平に収まる丸い形状も、ずっと持ってたくなるようなええ感じで、
ということで、親元を離れ、カメラが趣味になってからも、やはりミューを自分のために購入すると、
フィルム時代はリコーGRの初代機と並行して35oの単焦点を1台、デジタルになってからも3台、あと、ミューとは別に、カメディアという機種も1台持ってたから、けっきょく自分だけでも5台買ってることになる、
そのいずれもが、コンパクトカメラなんすね、
キャメディアは少し大ぶりなサイズやったけど、それでもレンズ収納式なんで、スッキリコンパクトやったなあ、
なるほど、それで何となく分かりますわ、いまでもオリンパスさん、応援したくなる気持ちが、
子供のころの記憶だけでなく、デジタル時代に入ってからも、自転車を電車に乗っけて、あちこち日帰り旅行しで出会った数々の絶景写真、その半分以上が、オリンパスさんのコンパクトカメラなんで、他メーカーの何倍も思い入れが強いんや、
そんな、何十年にもおよぶオリンパスファンから見て、どうすか、新会社になってからの第1弾、オリンパスペンEP-7、
大正時代に、まず顕微鏡の製造からスタート、そののち、昭和に入ってカメラ事業も始めるという社史からも分かるように、もともと接写が得意なメーカーで、今回のキットレンズも、通常撮影からそのまま切り替え無しでハーフマクロ撮影まで行けるのはさすがやなあ、
マクロ撮影といえば、フォーカスブラケットって機能もスゴイすね・・・カメラ側で前後にピントをずらした数枚の写真を合成して、より広い範囲がクッキリ見えるようにしたり、
いま愛用してるペンタックスは、逆に望遠鏡が得意なメーカーやから、その点はホンマうらやましい、
ついでと言っては何ですけど、35o判換算60oとなる単焦点のマクロレンズですけど、これって等倍(とうばい=1倍)ではなく2倍以上なんすね、
等倍マクロだけでも、かなり拡大されて見えんのに、さらにその2.5倍、しかも定価が三万以下という・・・オリンパスさんで、とにかくまず欲しいのは、このマクロレンズやなあ、
いっしょに購入する人も多い薄型の標準ズームレンズについては、
ハーフマクロという強みと薄型にした点は高く評価されるけど、電動ズームは必要ないと思うし、それよりも、問題はボディについてやけど、マニュアルフォーカスでも見やすくピントがつかみやすいファインダーを付けて欲しかった、
でも、それをするとサイズと価格が、大きくなるのでは、
それでもやるかどうか、じっさい議論されたと思うけど、ファインダーをのぞきながら、フォーカスリングを自分で回して、ピントを合わせていくスタイルは、スマホカメラ世代にとっては、じつに新鮮な体験になるし、フィルム世代にとっては、慣れ親しんだ撮影の基本スタイルなんで、最高機種のPen-Fにならって、しっかり使えるファインダーが欲しかった、
あと、カラーとモノクロの切り替えスイッチについては、
ハッキリ言って、必要ないと思う、家に帰ってどうでも出来ることなんで・・・その分の経費をファインダーに回してほしかった、
じゃあ、さまざまな色味の調整とかも、
つくづく思うけど、家に帰ってパソコンでやれることを、なぜこんなコンパクトなボディに詰め込む必要があるのか・・・その分の予算をなぜ、防塵防滴や耐衝撃性能に回さへんのか・・・ことのついでに言えば、夏場はともかく、寒くなって厚手のグローブとかしてて、なぜタッチパネルなのか・・・むしろ、大きな男が厚手のグローブをしていても、押しやすいスイッチやダイヤルの開発に、時間と費用をかけるべきではないか、
その点については、リコーペンタックスさんのほうが、入門機から一貫してアウトドアでの使いやすさを想定していて、見事ですね、
軽量コンパクトっていうのは、女子カメラに限らず、アウトドア派の人々にとっては何よりも大事なことなんで、それがよりタフな使用に耐えるカメラなら、絶対売れると思うけどなあ・・・それにそもそも世界中見わたして、カメラ女子なんてどの地域に何人おんねんと、カメラあつかうのに性別関係あんのかと、ここで強く主張しておきたい、
そういえば、フィルムカメラ時代、オリンパスのミューシリーズのコンセプトは、女子受けするというよりも、アウトドアで手荒に使ってもだいじょうぶと言う、その信頼性で人気を博してたような、
コンデジ時代、カラダの一部分のように自転車とともに日々持ち出して、数々の絶景をモノにしたオリンパスさんのミュー1050sw・・・じっさい乗車中、アスファルトの路面に落としたことがあったけど、故障の「こ」の字も無く使い続けたし、1回の故障も無く次の機種にバトンタッチしてくれたもんなあ、
まあ、これまでのペンシリーズ、女性を意識しすぎたのは確かですけど、赤字続きで親会社から見放されてからの心細い再スタート・・・これからいったいどうなるんでしょうね、
いっそ、リコーペンタックスさんと合併して、ミラーレス部門として活躍したらどうかなあ、オリンパスのブランド名はそのまま引き継ぐ形で、
そういえば、ペンタックスのミラーレス部門は、Qシリーズでなぜかフリーズしたままですしね、