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2014年12月17日

【タバコ・禁煙知識15】 タバコと快楽物質

タバコを吸うと落ち着く、うまい、すうっ〜とする、火をつけてあんなに臭い煙を吸いこんで、体に悪いだけなのに、なぜでしょうか。

言われてみると、たしかに落ち着く、タバコを吸うとうまい、そう思っていました。それはタバコを大きく吸いこんだ瞬間に、数秒もかからず、すぐに

ああ〜、美味い

となっていました。

たばこの煙を吸うと、肺から数秒もたたないうちに、ニコチンが血液に溶け込んで、脳に送られます。吸った瞬間にニコチンが脳にたっぷりと届き、アセチルコリン受容体に突き刺さります。そうすると、快楽物質であるドーパミンが放出されます。

この快楽物質がでることにより

ああ〜、美味い、とにかく、美味い、これがあるから、タバコはやめられない

となっています。

タバコ自体が美味いのではなく、脳に快楽物質を放出させて、喜びを得ているだけなんですね。
確かに、こう考えると、極端に言いますと、依存症にさせられれ、吸わざるをえない状況にさせられているだけと感じます。

タバコを吸う ⇒ 脳にニコチンを送る ⇒ 快楽物質が放出される ⇒ ニコチンが欠乏する ⇒タバコを吸う ⇒.........の繰返しです。

こう思っていても、タバコの怖いところは、脳や体がこれを記憶していて、また吸ってしまうことです。がまんするとかの問題ではなく、そのがまんを司る脳をコントーロールされているから、当然といえば、当然ですね。

少しでも、メカニズムが分かっていれば、考え方や、対処の仕方も違ってくると思います。

現在、喫煙されていて、禁煙を考えておられる方は、喫煙と禁煙の事前知識を十分学習することをお勧めします。

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