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2020年06月28日

サティ 「ジムノペディ第一番」

一時期流行りましたよね、サティ。その頃は、カフェに行くと高確率でサティがかかってたもんです。

で、そのサティ。かなりの変わり者で、ピアノが達者だったのでパリ音楽院に入学するも、退屈だからという理由で退学。パリの酒場のピアノ弾きになるも、貧乏で五線紙が買えなくて作曲は紙ナプキンを使ってたらしい。

その後オペラなんかをちょこちょこ作曲してたものの、何を思ったのかスコラ・カントルム音楽院に入学。今度は無事卒業できたけど、やる事は変わってなくて、演奏会の会場で決闘を始めたり突然共産党に入党したり。

それでも、作曲家仲間はサティの才能を認めてて、援助したりしてたらしい。特にドビュッシーは、自分の曲以外は編曲する気なんか毛頭なかったのに、サティのジムノペディだけは管弦楽編曲するくらい。

この頃は、作品も「干からびた胎児」とか「ぶよぶよとした犬のための前奏曲」とか、変人さ炸裂。

女性恐怖症とも言われて生涯独身で亡くなった後に、親交のあったフランス六人組のメンバーが遺品の整理に行くと、狭いアパートの真ん中にピアノがあるだけで、あとはゴミだらけ。さすがの変人さには呆れたらしい。

フランスというアバンギャルドが好まれる国に咲いた時代のあだ花とも言えるんだけど、いまだサティの真価が見えてないのも確か。

時代がひと回りかふた回りすれば、サティの真価が表れるかもしれません。

オススメは、フランスの作曲家ミシェル・ルグランの弾いたサティピアノ作品集。

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