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2020年06月28日

メシアン 「トゥーランガリラ交響曲」

オリヴィエ・メシアンはフランスの作曲家で、1992年に亡くなっています。

この曲、現代音楽の傑作のひとつとも言われますが、最初聴いた時、なんかよくわかんなかったんですよね。派手派手しくてなんかエロくて、独特なのはわかるけどなんでそうなるのかわかんない。

で、せっかくなんでメシアンの全集CDを買ってみたものの、やっぱりとっつきにくい。

こりゃ私にはわかんない音楽なのかなあ、と思ってしばらくほっといたんですが、テレビのN響アワーで、エサ・ペッカ・サロネンが振ってたのを見てスッと理解できました。

要するに、愛の音楽なんですね。愛っていっても、形而上のものではなくて、わりと下世話な愛。くんずほずれつしたりするようなもの。

一回理解しちゃうと、どんどんいろんなことが見えてきます。愛こそすべて、エロこそ真理。メシアンってすごく真面目な人なんですけど、真面目に愛について考えてここに行き着いたんですね。

使われてる技法とか難しい話はおいといて、慣れてくると脳髄にビリビリくる音楽です。現代音楽って頭でっかちなものが多いですが、ここまできてやっと、さすがメシアンと思いました。いや、これもメシアンの仕組んだ迷路かもしれませんが。

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