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2020年06月28日

武満徹 「ノヴェンバー・ステップス」

私は、現代音楽大好きという変態なわけです。とはいえ、最近は新しい音楽を追いきれてません。そんなオールド現代音楽ファンの私が、とりわけ好きなのが武満徹。

いわゆる「武満トーン」と言われる、ちょっと聴けばすぐ武満とわかる独特な曲調。そして、やはり日本人にしか書けないだろうなあ、と思っちゃう作風。

この作品は、ニューヨーク・フィル・ハーモニックの創立125周年記念コンサートのためにバーンスタインから委嘱されて、小澤征爾の指揮で初演されました。

ここから日本の武満は世界の武満になっていくんですが、面白いことに、世界の武満になっていくにつれて、どんどんわかりやすい音楽を書くようになっていきます。

まあ、その武満さんも好きなんですが。

武満初心者の人は、晩年の作品からさかのぼって聴いた方がいいかもしれません。「トゥリー・ライン」とか「系図」とかは、聴きやすくて、しかも武満でしかない名曲です。

そして、「ノヴェンバー・ステップス」や「弦楽のためのレクイエム」までたどり着いた時に、武満さんの真価を理解して愕然とするでしょう。

全ては武満の手のひらから未だ出てないんではないか、と。

若杉弘=東京都交響楽団 / UHQCD DENON Classics BEST 武満徹:作品集|弦楽のためのレクイエム ノヴェンバー・ステップス ヴィジョンズ、他(UHQCD) [CD]

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