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2020年06月28日

伊福部昭 「交響譚詩」

言わずと知れたゴジラの作曲家。

作曲はほぼ独学。北海道大学を卒業して北海道庁に勤めながらチェレプニン賞に応募して第1位を取っちゃう。中央で無名の伊福部昭が取っちゃったので、みんなビックリ。こんな人がいるから、作曲って独学でいけるんじゃん、とか思う人が出てきたりするけど、才能が違うとは本当にこの事。

この頃の日本作曲界は、西洋のモノマネ。良い曲は作られてたんですけどね。でも、伊福部昭が出てきてから、日本人が作曲するということの意味合いが変わってきました。なにせ一人で日本民族楽派を作っちゃったようなもんですから。

また、弟子の顔ぶれが凄くて、伊福部昭古希記念コンサートに集まった人達を見ても、日本人作曲家全員集合の様相を呈してます。しかも、芥川也寸志、黛敏郎など4番バッター揃い。

で、その作風は、大胆で繊細。西洋音楽の禁則をバシバシ破っちゃう(本当はドビュッシーもバシバシ派なんだけど)かと思えば、日本人の琴線に響く美しいメロディを書いちゃう。

どうしてもゴジラのイメージが強いけど、本当の意味で日本人による日本人のための曲を書き続けた人です。

「交響譚詩」「土俗的三連画」「シンフォニア・タプカーラ」あたりがオススメ。

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