2018年12月02日
鹿児島県大隅半島の観光名所:佐多岬/雄川の滝/垂水千本イチョウ園
1.はじめに
鹿児島県の大隅半島の観光名所を3カ所まわってみた,当初鹿児島市内から桜島フェリーで大隅半島に渡って,南下しながら観光して,最後は南大隅町根占からなんきゅうフェリーで薩摩半島に帰る計画だったのだが,このなんきゅうフェリーは16:30が最終便なので,時間的に難しそうだった
2.なんきゅうフェリーで大隅半島へ渡る
というこで,逆回りに,最初なんきゅうフェリーで大隅半島に渡って,まず佐多岬へ行って,それから北上しながら,観光していくことにした,そのなんきゅうフェリーの1便に乗るため,国道226号線を南下して指宿市山川港に向かう,8:00発の1便に乗るためにかなりの早出である
途中の状況は省略するが,とりあえず7:30になんきゅうフェリーの乗り場に到着した,事前に知人に確認してたのだが,平日なら予約なんてしなくても大丈夫だよ,って聞いてたので,予約無しで行ったら,もういっぱい他県ナンバーのレンタカーなんか並んでて,私が最後の1台だった
上の写真の一番後ろが私の車である,もう最後の1台,ギリギリセーフであった,船が小さいので,揺れたりして気分悪くなったりしないか心配だったが,天気晴朗で波も穏やかで,滑るように進んでいって,その点は快適,ただスピードが遅く対岸の根占に付くまで50分もかかった
着いたら道が解らないので,その辺のお店の駐車場にクルマを止めてナビに佐多岬をセットする,あとはその指示に従ってひたすらドライブである,ほとんど海岸線を走るので,右手に薩摩半島南端の開聞岳なんかが綺麗に見えて気分爽快,天気も快晴だったので,観光気分MAX
3.佐多岬の景観を堪能する
約1時間ほどドライブして佐多岬に到着した,途中に北緯31度線を示すモニュメントがあるんだが,このちょっと手前でお猿さんの集団(6〜7匹)が道路にたむろしてて,ビックリした,このモニュメントの場所からも,佐多岬灯台が見えたりするから,素通りせずに景色を楽しんだ方がいい
本来の佐多岬駐車場に到着する,とりあえず展望台を目指すことにする,最初にトンネルがある,トンネルを抜けて遊歩道をしばらく歩かないといけないのだが,遊歩道は新たに整備中で,その横に設置された,仮設の橋や階段を伝っていく場所もある(下の写真),ちょっとアドベンチャー気分
展望台までは,約20分ほど歩くことになる,途中の景色も十分堪能できる,展望台に着いたら女性3名のグループが居たが,すぐに降りていって,この展望台というか,360度の絶景を独り占め,う〜んこんな贅沢もあるまい,天気が良くて澄んでいたので,対岸の開聞岳などもよく見えた
またこの佐多岬周辺は,植生も豊かで「鹿児島県のソテツ自生地」として国の特別天然記念物に指定されている,また遊歩道の左右に生い茂るガジュマルの木は多くの気根が垂れ下がり,エキゾチックな雰囲気満載である,他にもハマユウやビロウなど,多くの亜熱帯植物の自生が見られる
この佐多岬はもともとは鹿児島県の岩崎産業というグループ企業が観光地として整備してたもので,以前は有料だったが,現在は南大隅町が所有しており,周辺施設や遊歩道等の整備が進められているところである,遊歩道が完成すれば,車いすでも展望台まで行けるようになるのではなかろうか
4.花の木牧場・花の木レストラン
佐多岬を出て花の木牧場へ向かう,ここにある花の木レストランで昼食をとる,下の写真のヒレカツ定食を食する,これがもう絶品である,肉はジューシーで軟らかく,サラダのドレッシングも独特でGood! これで950円は申し訳ないくらいである,ちなみにご飯は半分にしてもらった
レジのおねえさんに「雄川の滝に行きたいのだけど?」と聞いたら,上流と下流とどちらもありますよっていうんで,横に貼ってあったでかい観光ポスターを挿して,この写真の風景が見たい,って言ったら,それではと言って,お店の外まで出てきて,身振り手振りで懇切丁寧に説明してくれた
というわけで,ボリュームもあって,味もバツグンで,しかもお姉さんも親切でかわいいし,この花の木レストラン,次に示す観光地,雄川の滝なんかに立ち寄ったら,ぜったいに利用することをお勧めする,ほんと信じられないくらい,味もコスパも最高,ちなみにレストラン横にはカフェもある
5.雄川の滝の景観を堪能する
おなかが満たったので,ちょっと運動することにする,とりあえず,かわいいお姉さんに教えてもらったとおり車を走らせる,メイン道路から「雄川の滝入り口」の標識を頼りに脇道にそれる,このアクセス道路は,非常にというかマジにというか,道幅が狭く,離合が困難な場所もある
スピードは控えめに慎重に運転しよう,なんか道路整備もしてるようだったが,滝までの距離を整備するには,かなり年数がかかると思う,ということでしばらく走ったら,駐車場に到着した,その駐車場もまだ整備中という状況で,砂利を敷いてテープを張っただけの状況である
それでも私が行ったとき,クルマが20〜30台くらいは駐車していた,クルマを停めて目的地までは遊歩道を歩きである,この遊歩道,現在整備中なのだが,あちこち急な坂があったりして,小さい子供や,足腰の弱い高齢な方は注意が必要である,ちなみに車いすでのアクセスは,ほぼ不可能
駐車場から目的地の雄川の滝までは,距離にして1200mとのこと,時間は約20分の歩きとのことだったが,20分と聞けばたいしたことないように思えるが,これが結構アップダウンがあって,そこそこきついのである,途中汗ばんできてトレーナーや羽織っていたジャケットは脱いでしまった
遊歩道の横には滝から流れている川が見えるのだが,この川の水の綺麗なこともすばらしい,透明で底まで澄み切っていて,川底の砂粒が確認できる,ちょっと深みになると,淡いグリーンというかブルーというか,光の加減で極めて魅力的というか魅惑的な色合いを呈する,小魚も泳いでいた
さぞかしこの透明のブルーグリーンの水たまりで泳げば,心身ともにリフレッシュは間違いないだろうと思うが,たぶんマジでやったら心臓麻痺だろう,ということで,そこまではできないが,川辺でお弁当広げて,岸辺の風情を楽しみながら,お食事会をやってるグループがあった
20分ほど歩いて,ようやく本命の滝にたどり着く,う〜ん,もうなんというか言葉に表せないくらいの絶景である,良い天気が続いていたからだろう,ちょっと水量が少なく滝の迫力感はなかったが,エメラルドグリーンの滝壺はこころが洗われるような,神秘的な美しさがある
この雄川の滝,NHKの大河ドラマのオープニングに使われたこともあって一躍有名になって観光客がどっと押し寄せるようなったようだ,現在アクセス道路,駐車場,遊歩道などが整備中であるが,とにかく一度は訪問しても損は無い,今ならまだそれほど人が多くないので,神秘的な気分を満喫できる
6.垂水千本イチョウ園の景観を堪能する
雄川の滝を後にして次の観光地である垂水千本イチョウ園へ向かう,垂水市役所前の交差点を右折して5kmほど走ると,右手の山の中腹に黄色く染まった部分が見えてくる,あっ,あそこだなと車を進めていったのだが,結構上っていったら,途中に警備の人がいて,なんと「満車」の札を掲げてる
ありゃりゃ〜,車停められないの?と一瞬焦ったが,近場の駐車場は満車だけど,臨時の第3駐車場は大丈夫とのこと,でそこに駐車する,その第3駐車場と園の入り口まではシャトルバスが行ったり来たりしているんで,早速乗り込む,なんとこれが無料なんである,で,約5分のバスの旅
入り口に着いたら後は歩きである,約1200本のイチョウが植えられているらしいが,なんとこれが私有地の個人の園だっていうのが驚き,しかも入園料も無料,信じられない,なお2018年は11月23日(金)〜12月9日(日)まで「たるみず千本イチョウ祭り」として,夜間はライトアップもしてるようだ
私が訪問したのは11月28日で,園路は散った葉で黄色い絨毯状態であったが,まだまだ黄色い葉が沢山ついていて,十分に景観を楽しめた,ほんとに綺麗である,なお園路は平坦じゃないので女性はハイヒールはやめた方がいい,また急な段々畑状態の場所もあるのでミニスカートも避けた方が無難
しかしこの広大なイチョウ園を管理するだけでも相当な経費がかかると思うし,ましてや「たるみず千本イチョウ祭り」として,幟を立てたり警備の人を雇ったりシャトルバスの運行したりとか,相応の経費がかかるだろうに,ぜ〜んぶ無料ってのがすごい,観光協会とかがバックに着いてるんだろうか
7.垂水フェリーで鹿児島へ
イチョウ園を見終わった後,桜島を眺めながら少々ドライブして桜島フェリーで鹿児島市に戻る計画であったが,なんかずっと歩いてばかりで疲れてしまって,もう近くの垂水フェリーで鹿児島市に帰ることにした,行きは一番後ろだったが今回は一番前だった,約40分で鹿児島市に到着
8.おわりに
今回,総行程ちょうど200km,約12時間の車の旅であった,田舎道なので運転は楽だったし,海沿いの道が多く風景も楽しめた,また3つの観光地はいずれも無料であるが,申し訳ないくらいすばらしい体験ができる,是非ともこの3カ所は大隅半島観光で押さえておきたいスポットである
9.追加情報
佐多岬の整備に関しては平成24年度から,環境省,鹿児島県,南大隅町が一体となって整備を進めてきたらしいが,平成31年(2019年)3月末にプロムナードの整備等が完了し,現在は駐車場から展望台まで車いすで行くことができる
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