2018年12月01日
古いREGZAがインターネットに繋がらない/対応策は?
1.はじめに
最近,東芝の32型テレビ(REGZA 32S22)を購入したのだが,私の大いなる勘違いで,この製品がインターネットに繋がらないと,右往左往してしまった,(その詳細は→こちら),そのとき機能比較のために,リビングで使用してるREGZA 47Z1のインターネット機能についても確認してみた
2.REGZA 47Z1がインターネットが繋がらない
このREGZA 47Z1は2010年に購入したものである,購入当初はインターネットの機能も使っていたのだが,パソコンのネット環境が整ってからは,テレビの方はLANケーブルは外していた,今回REGZA 32S22と比較してみようと,ケーブルを繋いでみたらネットが利用できない
年数を経ている古い機種とはいえ,テレビ機能には特に問題がある訳でもなく,基本的な部分が壊れているとも思えないので,リモコンの設定メニューを押して,初期設定 → 通信設定 → 接続テストと確認すると,下のように「接続を確認しました」と表示され,ネットには繋がってるようである
しかし,メニューからヤフーに接続しようとすると,下のように「接続できません,tcpで読み込みエラーが発生しました」と表示されて,ブラウジングができない,ヤフーのホームページのURL「https://www.yahoo.co.jp/」を直接入力してみても,結果は同じエラーが返って来るだけである
ネット接続は正常に確立してるのに,なぜインターネットのサービスが利用できないのか,訳がわからずルーターの設定なんかも見直すがラチがあかない,が,ここでふとひらめく,接続は正常なのに「tcpで読み込みエラーが発生しました」というのは,DNS要求が正常に処理できてないんだろう
3.なぜREGZA 47Z1がインターネットに繋がらないのか
この辺の話になると,ちょっとややこしいというか,専門的な話になるので私はうまく説明できないのだが,どうもホームページのセキュリティ機能の強化が影響してるらしい,URLの先頭が「https://」となっているホームページは,表示できなくなったといえばわかりやすいかもしれない
以前はホームページのURLの頭は「http://」が普通だったが,近年悪質なアクセスというか,サイバー攻撃等を防ぐために,ホームページのセキュリティ強化がなされてきている,そういうホームページは,URLの頭部分の表記に「s」の文字が追加された「https://」が一般的である
ちなみにこの「s」は,「Secure」の頭文字の「s」である,つまり,古いREGZAは,このセキュリティが強化されたホームページに対応できていないため,そのようなホームページにアクセスしようとすると,セキュリティ機能を処理できずに,「tcpで読み込みエラー」が返って来てしまうんである
4.REGZA 47Z1でもセキュリティ対策してないページはOK
逆に言えば「s」無しの「http://」のホームページはアクセス可能ということである,ちなみに「s」無しのホームページを探したら,意外にも自治体のホームページは「http://」のままで,セキュリティ強化されて無いところが多い,自治体などはセキュリティは大事だと思うのだが,なんでだろう
地方のサイバー攻撃などとは無縁の自治体ならいざ知らず,北海道庁,東京都庁,大阪府庁,福岡県庁などの大都市の行政府でも,ホームページはセキュリティ強化された「https://」を使用してない,ちなみに下の画面は東京都庁のホームページなのだが,私のREGZA 47Z1でも表示できる
5.古いREGZAでもインターネット接続を可能にする
この「https://」の「s」が付いてる,セキュリテイ強化されたホームページを表示するためには,それぞれのテレビの基本的な制御プログラム(ソフトウェア)を更新しなければならない,東芝はこのソフトウェアの更新をサーバーダウンロードと言っているので,なんか紛らわしい
ソフトウェアの更新方法やダウンロード方法は東芝のホームページに機種別に掲載されてるので,そちらを参照すればいい,「REGZA,ファームウェア,更新」等の用語でググれば,たいてい一番上に表示されるはずである,比較的新しい機種は上記の対応で,インターネットが利用できるようになる
6.古いREGZAはインターネット接続はあきらめる
ただ,ちょっと古い機種,例えば我が家の,8年前に購入した,REGZA 47Z1などは,こういう更新するソフトウェアは提供されていないようである,ファームウェアをちょいちょいっと書き換えれば良いだけだろうに,なんでちょっと古い機種は対応するソフトウェアを提供してないんだろう
なんか,うがった見方をすると,古い機種については,ちょうど4K放送も始まったことだし,買い換えたほうがいいかな,な〜んて思うように東芝が販売戦略として,仕掛けてるんじゃないかと勘ぐってしまう,まあ制御チップ等の基本的な部分が古くて,物理的に対応できないならしょうがないけど
7.更新ソフトウェアが提供されていないREGZA
東芝製液晶テレビのREGZAで,このインターネットに繋がらなくなった現象が起きたら,上で書いたように比較的新しい機種なら,ソフトウェアの更新で対応できるのだが,ちょっと古い機種は更新するべきソフトウェアが提供されてない,その悲しい見捨てられた機種・型番を以下に記載しておく
(1) インターネット利用の対応策がないREGZAの機種・型番
S7/G5/G5S/HB2/RE2/R3/RB2/X2/XE2/X3/XS5/ZT3/ZP3/Z3/ZP2/
ZG2/Z2/X1/H1/HE1/R1/RE1/F1/Z1/Z1S/ZS1/ZG1/ZH8000/Z8000/
ZX8000/Z9000/Z9500/ZX9000/ZV500/ZH500/Z7000/ZH7000/
Z3500/Z2000/Z1000/DZ100/LH100シリーズ
(2) インターネット利用の対応策がないREGZAサーバーの機種・型番
DBR-M180/M190
8.おわりに
こういう日新月歩のインターネットというか,IT世界の製品は数年で仕様が陳腐化していくのは仕方ない面があるが,テレビのような更新サイクルがある程度長い製品に関しては,いろいろな将来の変化に対して柔軟に対応できるような製品を作ってもらいたいモノである
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