昔はけっこうあちこちにあったんだが,もう,今となっては,絶滅危惧種のうどん・そばの自動販売機,鹿児島県南さつま市の阿久根商店というところが,この自動販売機を設置してるというので行って来た,たぶん本土最南端のうどん・そば自動販売機ではなかろうか,沖縄にあるかどうか解らないが,もし無かったら日本最南端ということになる
2.アクセス
住所は〒897-1122 鹿児島県南さつま市加世田小湊9411である,南さつま市までは鹿児島市の中心部から車で1時間ちょっと,南さつま市中心部の市役所横の交差点を国道226号線,笠沙,大浦方面へ右折する,この交差点から,自販機がある小湊という所まで約15分である,で,下のような自販機コーナーが現れる,この横が阿久根商店という製麺工場である,11時30分に着いて,客はだれも居なかった,貸し切り状態!
3.購入前にトラブル
天ぷらうどんと天ぷらそばが選べて,どちらも350円なり,ここでトラブル発生,財布を見ると1万円札と千円札しか入ってない,この自販機,千円札が使えないのである,しょうがないので,飲み物は持ってきてるのに,千円札で140円の缶コーヒーを買っておつり860円をゲット,そのおつりを使ってようやく350円を投入
4.約25秒でできあがり
デジタルのカウンターが25秒から始まる,25秒経つと下の受け取り口に,そろりとお椀が出てくるんだが,なんか中に人が居て,そろっと差し出してるような雰囲気で,おもわず笑いがこみ上げる,で,取り出そうとして,あっちっちになった,汁がほぼ満杯に入ってて,ちょっと傾いちゃって,こぼれた汁で手を火傷しそうになった,これは注意した方がいい,マジで熱々!
5.食べる
お箸と,七味を取って,左のテーブル席に陣取って食べる,テーブル席はイスが4脚おいてあった,ナルト1枚とつけあげが2切れ,直径12cmくらいの野菜天が乗っかってる,食べた感じは結構腰のある麺で,インスタントのカップそばなんかよりずっとしっかりしてる,さすが製麺屋さんだけのことはある,食べてる間にトラックが1台止まって,運転手の人がうどん食べてた
6.なつかしい
ひさびさに食べた自販機のそばだが,学生時代よく食べてたので懐かしかった。当時は田舎町にはコンビニが進出してない時代だったので,飲んだ後とかよく利用してたからね,うどん・そばの横にハンバーガーの自販機もあったけど,こちらもよく利用してたなぁ,レンジでチンするから,パンの外側はさして熱くないんだけど,がぶりとかじると,水分のある中はあっつあっつで,火傷しそうになったりと,まあなつかしき古き良き時代を思い出しましたよ(感涙モノである)
7.ちょっとドライブ
食べ終わって近くに「くじらの眠る丘」と物産館があるんで,行ってみた,平成14年に近くの海岸にマッコウクジラ14頭が座礁したそうだが,この時の1体を骨格標本として展示してある,まあそんだけなんだが,そのデカさにはちょっと圧倒された,見て損は無い,物産館の方は,地元の野菜とかイロイロ並んでたけど,あんまり値段的に魅力的じゃなかったので何も購入しなかった(トイレ使ったのにすいません)
その後,大浦の町の方の丸山島公園ってトコに展望台が有るってことで行ってみたら,展望台は無くて柵があって中に入れないようになってた,台風ででも吹っ飛んだんだろうか,せっかくの眺望を期待してきたのに残念,その後は国道225号に出て帰路についた
ちなみにこの辺走ってると路傍にオオキンケイギクが一杯生えてる,これって特定外来生物で栽培しちゃいけないんだが,あちこち花壇なんかにも植えられてて,環境省の職員が見たら腰を抜かすんじゃなかろうか
8.うどん・そば自動販売機使用上の注意点
ここを訪問するときは小銭を準備しておこう,この自販機千円札は使えないと書いたが,500円玉も使用できない,多人数で利用するときは,要注意である,あと,前述したが容器のギリギリまで汁が入ってるから,取り出すときはヤケドに注意,両手で挟むようにつかむと容器がたわんで,汁がこぼれちゃって,アチチになるから,そっと抱えて取りだそう,小さな子供とかには取り出しはさせない方がいい
9.おわりに
機械がかなり古いから,交換部品なんかも手に入らないだろうに,よくがんばってるなぁ,と感心する,一日何食でるのか解らないけど,維持管理だけでも大変だろうにその情熱には敬服する,ここトイレやお手洗いもあるし,なんと緑の公衆電話もあるんだよ,管理してる阿久根商店の心意気を感じずには居られない,阿久根商店さん,いつまでも営業続けてくださいね,南さつま方面を訪問する人は,是非立ち寄って食すべし,そこらの景勝地を見るより,この自販機のうどん・そば食べたら,古き良き昭和を体験できるぞ,絶対カンドーするって!
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