札幌の飲食店で6人食中毒 カンピロバクターを検出
札幌市内の飲食店を利用した6人が下痢や腹痛などの症状を訴えました。保健所はカンピロバクターによる食中毒と発表しました。
札幌市によりますと札幌市中央区の飲食店「大衆酒場036大通店」で先月12日から13日にかけて飲食をした客のうち6人が下痢や発熱、腹痛などの症状を訴えました。
このうち4人が病院に行きましたが、症状は収まり、回復傾向にあるということです。 保健所が調べたところ、症状がでた2人からカンピロバクターが検出されました。
保健所はこの店を1日から3日間営業停止にして消毒などを指示しました。
カンピロバクターは鶏肉を原因とするものが多く、札幌市は調理の際は十分加熱するよう呼び掛けています。
カンピロバクター:症状は下痢、腹痛、発熱、悪心、 嘔吐、頭痛、悪寒、倦怠感などであり、他の感染型細菌性食中毒と酷似するが、潜伏期間が一般に2〜5日間とやや長いことが特徴である。感染性腸炎研究会資 料によると、入院患者の98%に下痢が認められ、その便性状は水様便(87%)、血便(44%)、粘液便(24%)である。特に粘血便がみられる場合は、 細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌、腸炎ビブリオ、サルモネラ等による腸炎との鑑別を要する。下痢は1日に10回以上に及ぶこともあるが、通常2〜6回で1〜 3日間続き、重症例では大量の水様性下痢のために、急速に脱水症状を呈する。また、腹痛は87%、嘔吐は38%にみられた。発熱時の平均体温は38.3℃ で、サルモネラ症に比べるとやや低い。