“幼稚園連合会”6億円不明問題
全日本私立幼稚園連合会などで約6億円の使途不明金が発覚した問題で、前会長らが資金を横領していた疑いで逮捕されました。東京・銀座の高級クラブなど、飲食代に充てられていたとみられます。
園児らのために積み立てられた大金は高級クラブなどで使われてしまったのか…。
13日午前、業務上横領などの容疑で逮捕されたのは全日本私立幼稚園連合会の前の会長・香川敬容疑者と元事務局長の勝倉教雄容疑者。
2人は「連合会」に在籍していた2016年からの約4年間に連合会が管理する資金約700万円を着服したなどとされます。
連合会の口座から銀座の高級クラブなどの口座に複数回、不正に送金して「飲食代」などに充てたとみられます。
他にも使途不明金は関係団体と合わせて約6億円に上るといいます。
香川容疑者の近所の人:「あんなことをするとは思わなかった」「まあ当たり前でしょうね、捕まってね。(不正の)額が大きすぎる」
こうした金は元々、連合会に加盟する幼稚園が支払ったもの。国際交流や災害対策などに充てられます。
金額は1園あたり1万2000円程度ですが、加盟する園は約7500に上ります。
全日本私立幼稚園連合会・田中雅道会長代行(当時):「振り込まれた金額は全部残っているだろうという形で確かめたところ、振り込まれた先からどんどん(金が)なくなっていた」
連合会の関係者によれば、勝倉容疑者は通帳と印鑑を管理する立場でした。
勝倉容疑者(連合会の聞き取りに対して):「(当時の)会長から口座の出金を指示された」
一方、前会長の香川容疑者は監査に対して「偽造した通帳」を提出していました。出来栄えは素人が見ても全く分からないほど精巧だったといいます。
連合会の聞き取りに対しては「一切、私的に使っていない」としていましたが、今も園児や保護者に胸を張って同じことが言えるのか…。
警視庁は詳しい金の流れなどを調べています。
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