警戒するようにアナウンスをしても具体的に避難する人は稀というのは、日本だけに限らないということのようだ。
Yahoo!より、
欧州洪水、なぜ被害は拡大したのか 小さな川、一気に増水 避難遅れ地下室で犠牲も
7/19(月) 7:10配信
時事通信
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記事より、
【ベルリンAFP時事】西欧を襲った洪水被害は「破局を迎えた」「まるで戦場」と「前代未聞」の被害が次々と報じられている。
なぜこれほど被害は拡大したのか。疑問は多い。
◇大量の雨雲滞留
「被災地の上空では、大量の雨雲が寒気に捕らえられ4日にわたって滞留していた」。フランスの気象学者ジャン・ジュゼル博士は14、15両日の豪雨前を振り返った。
ドイツ気象当局によると、14日夜を挟んで100〜150ミリの降水が被災地を襲った。この地域にとっては2カ月分に相当する雨が一夜のうちに降った。降水に詳しいドイツの学者カイ・シュレーター博士は「降雨量だけでなく、激しさという点でも例外的だった」と述べた。
被災地で目立つのは、小さな河川や支流の沿岸だ。ドイツ西部の被災地ノルトライン・ウェストファーレン州のラシェット首相は「ライン川は洪水には慣れていた」と大河川周辺の自治体には被害が少ない点を認めた。シュレーター博士は「もう少しゆっくり水が増えてくれていれば(避難の)準備の時間もあったはずだ」と悔やんだ。洪水への備えが弱かった小さな河川沿いの村を急激な増水が襲い、大きな被害を生んだ。
こうした自治体では避難指示も遅かったと非難される。英レディング大のハナ・クローク教授は「気象当局の警告は出ていた。しかし、どこまで危機感をもって受け止められていたか。準備は不適切だった」と指摘した。
地下室で犠牲になった住民も多かった。ドイツ内務省災害援助局(BBK)のシュスター局長は独紙ビルトに対し「豪雨のときは二つの鉄則がある。水が入って来るから、まず地下室にいてはいけない。次に電気は直ちに切ってほしい」と訴えた。
◇温暖化で場外乱闘
コンクリートやアスファルトで固めてきた市街地の整備にも危険が指摘される。被災した各地には14日以前から雨の日が続き、雨を吸収する土壌の力は限界に近づいていた。ジュゼル博士は「都市化が進んだ影響は大きい。40年前だったら、こうはならなかった」と嘆いた。
一方、欧州の政界では今回の被災の原因を地球温暖化に結び付ける声が相次いでいる。9月のドイツ総選挙で環境保護派に有利に働くとみられ、浮動票を失うと危機感を強める極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」は、被災を「食い物にして」各党が自派の気候対策を売り込んでいると非難した。
シュレーター博士は「今回の被災と地球温暖化が関係しているのか確信をもって言うことはまだ誰にもできない」と被災地そっちのけの場外乱闘をいさめた。ただ、温暖化すれば水の蒸発は増え「大気中の水分も増す」と指摘。「こうした災害は地球温暖化の結果、もっと増える」という一般論は肯定した。
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