スピーカーの運搬に装い、中に隠れて出国。
完全に入国管理庁の失態だ。
そもそも東京地裁がゴーンに非常に優しい監視しかしなかったことがベースとしてあるのは間違いない。
言うまでもなくゴーンは金で何でも買えると考えており、今回もその通りとなった。
不思議な話とされるが、全ての行動には多額の金がばら撒かれていることは間違いないだろう。
アゴラより、
ゴーンの不法出国は「主権侵害」か
2020年01月04日 17:00池田 信夫
http://agora-web.jp/archives/2043588.html
記事より、
カルロス・ゴーンの出国について、かなりくわしいことがわかってきた。12月29日に住居を出たまま帰宅せず、そのまま出国したようだ。このとき日産のつけていた監視に対して弁護団が「告訴する」と警告して尾行をやめさせ、その日の夜にチャーター機で関西国際空港を離陸した。
最大の謎は、どうやって出国審査を通ったかである。出国記録にはゴーンの名前はないので、別人のパスポートで出国したか、それとも貨物として出国したかである。WSJによると、ゴーンは「音響機器の運搬に使う大型の箱」の中に隠れて搭乗したという。
チャーター機は29日に関空を離陸して30日午前にイスタンブール空港に到着し、そこから小型ジェット機に乗り継いでレバノンに到着した。このチャーター便を運航した航空会社が機内から、角が金属で補強された黒い箱を発見した。2個のうち1個は空で呼吸用の穴があけられ、あとの1個にはスピーカーが入っていたという。
これは厳密には出国審査のルール違反であり、検査官が不審に思って荷物をあけたら万事休すだ。これをどうやってすり抜けたのかが、今回の脱出劇の最大の謎である。
今回の事件では、今のところ外交官が関与した形跡はない。検査官が荷物をあけないことが、どうやって事前に予想できたのだろうか。
ここで注目されるのは、この箱を運んだ2人の「民間警備会社」の社員のうち、1人がマイケル・テイラーという米陸軍特殊部隊(グリーンベレー)の出身者だったことだ。彼はNYT記者を救出した業界でも有名なプロで、ゴーンがかなり前から計画を立てて雇ったものと思われる。
何より世界を自家用機で飛び回っていたゴーンが、出国審査の実態を熟知しているだろう。入管は建て前では「100%検査する」というが、ゴーンだけが自家用機に乗るとき、自分で危険物を持ち込むはずがない。たった2人の乗るチャーター機の荷物を検査する必要はない、と検査官が考えても不思議ではない。
いずれにせよ今のところ、レバノン政府が日本の主権を侵害した証拠はない(入国は合法だった)。考えられるのは、ゴーンが金の力で世界最高の軍事スタッフを雇い、日本の司法当局と入管当局の裏をかいたということだ。
特に大きな失態は出国審査だが、ゴーンの足取りを見失ったことも大きい。保釈のとき弁護団がGPS機器を取り付けることを提案したのに、裁判所は監視カメラだけで24時間監視もしていなかった(監視は日産がやっていた)。逃亡をすぐ察知していれば、入管に連絡できたはずだ。
ゴーンは不法出国した犯罪者であり、彼に日本の司法を批判する資格はない
過去に例のないほどにゴーンを優遇して、保釈、ゴーンを相手に相応しい監視もしなかった東京地裁は徹底的に捜査されることが必要。
この失態は東京地裁、入国管理庁の幹部のクビが飛ぶことは間違いなく、その上での徹底的な捜査が必要だろう。
怪しすぎる。
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